母は強し。
ただでさえ、自分の仕事に最善を尽くすプロフェッショナルな姿は、拍手を送るに値する。
さらにドラマ撮影中に妊娠の事実が発覚するも作品に迷惑をかけないために、妊娠初期にもかかわらず、最終話まで熱演を続けた女優たちがいる。
イ・ダイン、イ・シヨン、イ・ハニ、そしてチェ・ジウがその主人公だ。
イ・ダインは11月1日、妊娠中であることを伝えた。同日、所属事務所9atoエンターテインメントは「ありがたいことに、イ・ダインに大切な命が訪れた」と公式立場を発表した。
予定では来年2月に出産するという。今年4月に歌手兼俳優のイ・スンギと結婚したイ・ダインは、結婚7カ月で妊娠した事実を公開し、いち早く母親になる。
そんなイ・ダインは現在、韓国で放送されている金土ドラマ『恋人』(原題、MBC)で主要キャラクター、キョン・ウネを熱演中だ。ドラマは撮影後半に入ったが、イ・ダインは気をつけなければならない妊娠初期でも『恋人』の撮影を消化するために努力してきた。
現在は安定期に入り、最後まで作品に対する意志を示しているとのことだ。とある放送関係者は、本サイト提携メディア『OSEN』に「イ・ダイン氏がすでに妊娠初期だった頃から、格別に注意しながら慎重に撮影に臨んだ。作品に迷惑をかけないように、気を使ってきたと聞いている。撮影も後半で、イ・ダイン氏の分量も終盤に入っただけに、俳優の完走への意志が強いという。『恋人』の最後まで主演俳優であり続けるはず」と話した。
チェ・ジウは2020年5月の出産を4カ月後に控えて、ドラマ『愛の不時着』に特別出演したことがある。当時、胎教に専念していたなかで特別出演する義理を見せたのだ。
彼女は妊娠中も、妊娠前と大きく変わらないビジュアルで目を引いた。チェ・ジウは劇中、北朝鮮の兵士キム・ジュモク(演者ユ・スビン)が会いたがっていた“チェ・ジウ本人”役で登場した。
ドラマ序盤からキム・ジュモクの“ジウ姫”愛は特別で、チェ・ジウの特別出演に対する期待が高かったが、制作陣の提案を受けチェ・ジウも快く出演を決め、妊娠中でありながらも熱演を繰り広げた。
『愛の不時着』でチェ・ジウは、16年の歳月をさかのぼって『天国の階段』当時の姿そのままで登場し、大きな注目を集めた。
イ・ハニも2021年のドラマ『ワン・ザ・ウーマン』の撮影中に妊娠したが、最後までドラマ撮影を終えた。イ・ハニは去る2月にバラエティ番組に出演し、『ワン・ザ・ウーマン』放送中に結婚と妊娠の便りを伝えることになったことについて打ち明けた。
彼女は「『ワン・ザ・ウーマン』の前に簡素な誓約式で結婚しようとしたが、ドラマが終わってからにしようとなった。2人とも年をとっているので、両家に挨拶しながら試験官ベイビーを計画した。夫とは遠距離恋愛カップルだった。夫が香港に3カ月、出張に行っていたのだ。9月にちょっと夫に会って、その間に妊娠した。投手が良かったのか捕手が良かったのかわからないが、想像もできなかった。妊娠したことも知らずに撮影した。車で眠るスタイルではなかったのに、とても眠かった」と当時を振り返った。
イ・ハニは「アクションシーンも多く、ワイヤーアクションも残っていたが、主演俳優ができないとは言えなかった。“神様、この子を守ってください”と頼んだ」と、当時の妊娠を確認しながら喜びながらも、予想もできなかった妊娠に戸惑った心境を明らかにした。
イ・シヨンは2017年のドラマ『番人!~もう一度、キミを守る~』に出演中、妊娠した。ところが劇中の高難度アクションシーンを消化している。
彼女は撮影中に妊娠していたが、ドラマ終了後になってようやくその事実を知らせた。ドラマの制作に迷惑をかけないよう、妊娠を隠して撮影に臨んだのだ。
気をつけなければならない妊娠初期の状態でアクション演技を展開した事実が一歩遅れて知らされ、皆を驚かせた。イ・シヨンは後に「ドラマ撮影がしばらく進行中の時にこの事実を知り、あまりにも突然で心配と恐怖も大きかったが、先に新しい命が訪れてくれたことに対して感謝した」とし、「あまりに忙しいスケジュールだったので、実は私もどうすればいいのかよくわからなかったし、ドラマチームや外部に知らせると、私のせいで被害があるかもと考え誰にも話せなかった」と打ち明けたりした。
(記事提供=OSEN)
◇イ・ダイン プロフィール
1992年11月5日生まれ。日本でも人気を博した『宮廷女官チャングムの誓い』に出演した美人女優キョン・ミリの娘として知られる。女優イ・ユビの妹でもある。ドラマ『花郎<ファラン>』『ドクター・プリズナー』『アリス』などに出演。2021年5月に歌手兼俳優のイ・スンギとの交際を認め、2023年4月に結婚した。
◇チェ・ジウ プロフィール
1975年6月11日生まれ。1994年にテレビ局MBCのオーディションに合格し、本名のチェ・ミヒャンで女優デビュー。翌1995年に芸名をチェ・ジウと改名し、2002年に主演したドラマ『冬のソナタ』で一躍、アジアのトップスターに。日本では“ジウ姫”の愛称で知られ、2006年にはTBSのドラマ『輪舞-ロンド-』で竹ノ内豊とダブル主演。そのほか、日本ではドラマ出演、CM出演多数。2018年3月に9歳年下の一般男性(オンライン・プラットフォームのアプリケーション会社の代表)と電撃結婚したニュースは、日本でも多くのメディアで報じられた。2020年5月16日、第1子となる長女を出産した。
◇イ・ハニ プロフィール
1983年3月2日生まれ。2006年のミス・コリア優勝者。2009年に放送された『パートナー』(KBS)で女優デビューし、その後も多彩なドラマ作品を通じて存在感を見せてきた。特に2017年に放送された時代劇ドラマ『逆賊-民の英雄ホン・ギルドン-』では、主人公の運命の恋の相手チャン・ノクスを熱演。2021年のドラマ『One the Woman』(原題)では1人2役に挑戦し、ドラマを大ヒットへと導いた。2021年12月に一般男性と結婚。2022年6月に女児を出産した。
◇イ・シヨン プロフィール
1982年4月17日生まれ。モデルを経て芸能界デビュー。日本でも人気を博したドラマ韓国版『花より男子』や『風の国』に出演して注目される。以降、『富豪の誕生』『ゴールデンクロス』『一理ある愛』といったドラマでヒロインを務める傍ら、役作りのため始めたボクシングに目覚め、2012年には各種アマチュア大会で優勝。2013年には韓国代表の座をかけた全国アマチュアボクシング選手権で準優勝するなど、“ボクサー女優”としても有名だ。2017年に結婚。近年は『Sweet Home-俺と世界の絶望-』や『グリッド』に出演した。
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