違法薬物を使用した容疑で立件された俳優イ・ソンギュンに、巨額の違約金が発生する可能性が浮上した。
映画『パラサイト 半地下の家族』などで知られるイ・ソンギュンは10月23日、麻薬類管理法違反などの疑いで立件され、被疑者となった。警察は、イ・ソンギュンの麻薬投薬と関連して具体的な手がかりを確保しているという。近いうちに、取り調べのための出頭通知をする予定だ。
大物俳優の衝撃事件が世間を賑わせているなか、巨額の違約金も注目を集めている。24日、大衆文化評論家のキム・ヒョンシク氏は、あるニュース番組で「イ・ソンギュンの騒動に真っ先に反応したのは広告業界」と言及している。
キム氏は「騒動以降も広告が掲出され続けば、様々な問題になりうる」とし、「特に、“配偶者”と共演した広告もある」とも伝えている。
そして、イ・ソンギュンに先立って違法薬物騒動を巻き起こした俳優ユ・アインのケースを引用し、「ユ・アインの場合、賠償額が100億ウォン(約11億円)に達するという話が出るほど金額が大きかった。広告モデルは契約期間中、ずっと使われるため、ギャラが映画とは異なる」と述べた。
続いて、広告業界の契約についても説明。業界では広告塔が広告主のイメージを傷つけた場合、一般的には広告料の2~3倍ほどの違約金を支払うという条項を盛り込むという。
キム氏は「イ・ソンギュンは今後、ユ・アインのように賠償しなければならない状況になるかもしれない」と見通した。そして「イ・ソンギュンはイメージが非常に良く、広告も多かったため反動が大きいと見ている」と分析した。
疑惑発覚後、広告業界は一早くイ・ソンギュンの削除を開始した。韓国大手通信事業社のSKテレコム、SKブロードバンドは、イ・ソンギュンと妻で女優のチョン・ヘジンを起用した広告を撤去。そのほか、健康機能食品なども広告塔の交替を検討しているという。
◇イ・ソンギュン プロフィール
1975年3月2日生まれ。2001年、MBCのシチュエーションコメディ『恋人たち』(原題)でデビュー。2007年のドラマ『白い巨塔』韓国版で正義感の強い“チェ・ドンヨン(日本の里見脩二)役”を演じてブレイクし、『コーヒープリンス1号店』『パスタ~恋が出来るまで~』『ゴールデンタイム』『マイ・ディア・ミスター~私のおじさん~』と数多くの人気ドラマに出演した。映画『僕の妻のすべて』『最後まで行く』『パラサイト 半地下の家族』などでも高い演技力を発揮。プライベートでは2009年5月に女優チョン・ヘジンと結婚しており、同年11月に長男が、2011年8月に次男が産まれている。
◇ユ・アイン プロフィール
1986年10月6日生まれ。韓国・大邱(テグ)出身。2003年のドラマ『四捨五入』でAraの恋人役を演じ一躍有名になる。デビューから1年でファンミーティングが開催されるほど異例の速さで人気を高めるが、芸能活動を一時休止。2006年から活動を再開し、様々なドラマや映画で助演を務める。2010年のドラマ『トキメキ☆成均館スキャンダル』で強い存在感を発揮し、ドラマ『ファッション王』『チャン・オクチョン』『密会』、映画『ワンドゥギ』『ベテラン』『王の運命 -歴史を変えた八日間-』『バーニング 劇場版』『#生きている』などの話題作に出演して活躍している。
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