所属事務所と対立するも一転して1人で復帰したFIFTY FIFTY・キナが、メンバーと事務所に葛藤を生じさせた“人物”について言及した。
キナは10月20日、韓国メディア『ディスパッチ』とのインタビューで、FIFTY FIFTYメンバーが所属事務所ATTRAKTを相手に専属契約効力停止訴訟を提起した背後には、外注業者The Giversのアン・ソンイル代表がいたと明らかにした。
キナは「6月に内容証明を送る前、アン・ソンイルから陽性のコロナ検査キットの写真が送られてきて、“コロナにかかると放置されるので(所属事務所の)目を避けることができる”と助言してきた」とし、アン・ソンイルがすべての元凶だと主張した。
しかしアン・ソンイルは所属事務所を離れたFIFTY FIFTYメンバーにまともな証拠を与えず、こっそりと逃げ出したという。
続いてキナは、自身の著作権料が「6.5%」から「0.5%」に減ったことも関連記事を通じて知ったうえに、その著作権変更申請書のサインは偽造されたものと主張した。
また、アン・ソンイルのFIFTY FIFTYが米ビルボードで順位を上げられたのは自分のおかげという話や所属事務所の状況が厳しいという話から、ガスライティング(誤った情報で心理的に被害者を操り正常な判断力を奪う行為)をされたと述べた。
キナは「(所属事務所の)チョン・ホンジュン代表がワーナーから提案された200億ウォン(約20億円)のバイアウトを断ったという話を聞いて、会社が難しいのだから受け取ればいいと思った」とし、「またアン・ソンイルが(私の)父親に電話し、チョン・ホンジュン代表が投資を受けることを願っているが、それはすべて私たちの借金になると言った」と話した。
最後にキナは「その時、なぜチョン・ホンジュン代表に連絡しなかったのか。アン・ソンイルが途中で止めても私は連絡できたのに。後悔している、申し訳ない」と反省した。
FIFTY FIFTYは今年2月に『Cupid』をリリースすると、米ビルボードのメインシングルチャート「HOT100」で驚異的なヒットを記録し、大きな話題になった。しかし6月、突然メンバー全員が専属契約効力停止仮処分申請を提出し、所属事務所との紛争が始まった。
以降、FIFTY FIFTYは活動を中断した状態だ。
メンバー4人のうち、キナは最近、法律代理人を変更して抗告取り下げ書を提出して所属事務所との葛藤を終えて復帰した。残りの3人は今も事務所との対立を続けている。
◇FIFTY FIFTYとは?
キナ(2002年生まれ)、セナ(2004年生まれ)、シオ(2004年生まれ)、アラン(2004年生まれ)の4人で構成されたガールズグループ。全員が韓国出身。確率的に五分五分という意味を持つグループ名には、理想と現実、そしてそのなかに共存する存在になるという思いが込められた。2022年11月にアルバム『THE FIFTY』でデビュー。2023年2月に1stシングルアルバム『The Beginning: Cupid』をリリースし、そのタイトル曲『Cupid』が大ヒット。米ビルボードのメインシングルチャート「HOT100」に20週以上も連続チャートイン(最高順位17位)し、BLACKPINKが持っていた歴代K-POPガールズグループの連続チャートイン記録(8週連続)を大幅に更新した。“中小芸能事務所の奇跡”と呼ばれた。
■FIFTY FIFTYの“外注プロデューサー”アン・ソンイル、横領の容疑で著作権料の一部が仮差押え
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