ワイヤーで足を縛って落馬シーンを撮影、馬は死亡…動物虐待容疑の韓国ドラマ制作陣、起訴へ

2023年07月07日 話題

ドラマの撮影で馬を虐待した疑惑で非難された韓国KBSのドラマ制作陣3人が、動物保護法違反の疑いで在宅起訴された。

【画像】ワイヤーで足を縛り馬を転倒させて落馬シーンを撮影…大問題に

最近、ソウル南部地検・刑事2部(クォン・バンムン部長検事)は、撮影過程で馬を虐待したと批判されたKBSドラマ『太宗イ・バンウォン』(原題)の制作陣3人を動物保護法違反の容疑で在宅起訴したと明らかにした。

また、放送局KBSに対しても両罰規定(法人に所属する役員や従業員が業務と関連して違法な行為をした場合、法人も併せて罰せられる規定)を適用し、同じ容疑で起訴した。

強引に転倒させて落馬シーンを撮影

先立って2021年11月2日、『太宗イ・バンウォン』の制作陣3人は、ドラマ撮影を控えて馬の前足をワイヤーで縛り、落馬シーンを撮影するためにワイヤーを使って馬を強引に転倒させた。

(画像提供=KBS)ドラマ『太宗イ・バンウォン』

その馬は撮影で重傷を負ったが適切な治療をされず、放置されたという。

問題の落馬シーンは『太宗イ・バンウォン』第7話で放送され、転倒させられて負傷した馬は5日後の11月7日に死亡した。

この問題が発覚すると大きな議論となり、一部の動物保護団体は、馬の足に縛ったワイヤーで強制的に転倒させた現場の映像をそのまま公開し、動物虐待だと強力に主張して制作陣を告発した。

これに対してKBSと『太宗イ・バンウォン』側は、「KBSはドラマをはじめとする番組制作全般で再びこのような事故が発生しないよう、生命倫理と動物福祉に対する認識を改善し、出演動物の安全を保障するための制作ガイドライン条項を新しく用意した」と公式立場を発表した。

続けて「制作ガイドラインには出演動物保護のための基本原則を明らかにし、撮影前の準備段階と撮影段階で守らなければならない規則を明示した」とし、「KBSは本日発表する制作ガイドラインを現場で徹底的に遵守し、政府および関連動物保護団体との協力を通じて映像産業全般で動物福祉に対する認識が改善され、動物を安全に撮影する制作環境が用意されるよう最善を尽くす」と約束した。

また「動物福祉と認識が足りなかった」と誤りを認め、数回にわたって謝罪文を出した。

しかし国民的な非難は止まらなかった。世界的な声楽家のチョ・スミ、女優のコ・ソヨン、少女時代・テヨンなど多くの芸能人が悲惨な虐待について、自身のSNSで怒りを表わしたりもした。

(画像=SNS)コ・ソヨン(上)やテヨンも怒りの声を上げた

チョ・スミは「今回の事件を通じて動物が放送出演時にメディア方針(ガイドライン)が作られ、すべての放送出演に適用されなければならず、いかなる形であれ動物が搾取され、死にまで至ることは法でも強力に処罰されなければならない」と声を高めた。

テヨンも「映像を見るのが辛いほど心が痛くて涙が出る。そして腹が立つ」とし、「最近になっても、あんなふうに撮影を進行するなんて…人にとっても動物にとっても、これはひどいこと。あの馬にすぐ駆けつけて状態を確認する人がいたか?一体誰の発想なのか」と綴った。

最終的に、落馬シーンを撮影するために馬を虐待した疑惑の制作陣3人と放送会社KBSは、裁判にかけられ、法の審判を受けることとなった。

(記事提供=OSEN)

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