兵役中のBTS・JINに会うために勤務地を無断離脱したとされる女性看護将校が、自ら口を開いた。
6月21日、韓国メディア『YTN』は渦中の20代女性看護将校Aさんと電話インタビューを行った。一言でAさんは、自身に浮上した疑惑を否定している。
先立って今年1月中旬、陸軍第28師団の看護将校AさんがJINに予防接種をするために勤務地を無断離脱し、彼のいる第5師団の新兵教育隊を訪問したと報じられた。
それによると、その女性は第5師団の看護将校と共謀してBTS・JINに接近したという。さらにその日、医務室でJINにウイルス性出血熱の2次予防接種を実施。彼女は勤務中の部隊に復帰し、「JINがとても痛がっていた」などと話していたと報じられた。
インタビューで彼女は、「(JINのいる)第5師団を訪問したのは、その部隊の看護将校から予防接種業務の協力要請を受けたからであり、診察のために訪問したものではない。薬品交流も手続き上、問題がなかった」と説明した。
Aさんは「第5師団全体に看護将校が3人しかおらず、人手不足だった」とし、善意で行った業務協力が情報提供者によって歪曲されたと主張。
また当時、将兵たちがマスクを着用しており、誰がJINかを区別することも難しい状況だったとし、「顔を見る余力はなかった。ただ普通、注射を打ってすぐに振り向いて離れるが、接種の途中で誰かが大声を上げた。接種が終わった後、第5師団の看護将校と話をしていて、“(大声を出した人が)JINだったようだが”と言われた。実際にJINだったかどうかはわからない」と答えた。
Aさんは“無断離脱”や“薬物の無断流出”についても否定した。無断離脱について彼女は、「第5師団訪問を隠していない。訪問1週間前と当日にも医務班に伝えた。軍医官にも報告したという内容が込められた事実確認書もある」と伝えた。
また薬品の無断流出についても、「隣の部隊に薬を貸すとき、参謀総長に報告するなんてありえない」とし、「陸軍規定を見ると、医務装備や物資を管理する担当者の第1順位が看護将校となっている。担当者である私の判断の下で貸し、その後に医務班長に報告して電算に入力し、根拠まで残したので問題になることはない」と明らかにした。
そして「悪意のある通報ひとつだけで、こんなことになるとは思わなかった。上からずっと静かにしていろと言われたのでそうしているが、状況が良くならなかった」と付け加えた。
なお軍当局は6月16日に予定されていた懲戒委員会を延期し、無断離脱についての懲戒手続きを中断した。現在、Aさんに対する軍検察の調査が進行中だ。
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