今年3月、韓国カルトの恐ろしさを取り扱った『すべては神のために: 裏切られた信仰』がNetflixで公開された。
公開から3カ月が経った今回、番組内でカルト宗教の危険性を知らせた調査報道番組『PD手帳』（原題、MBC）が、ある教団の分派がアイドルグループを作っていると報じ、大きな関心を集めている。
『PD手帳』は、5月30日に放送した『終わらない万民教会-双子牧師の秘密事業』編を通じた、女性信者への性的暴行疑惑で懲役16年を宣告された万民教会イ・ジェロク牧師とともに教会を率いた双子の女性牧師が、分派を設立してアイドルグループの製作などを行っていると主張した。
番組製作陣によると、万民教会から分派した双子の女性牧師は「オールネーションズ牧者の祈祷院（以下、万国教会）」という団体を設立し、信者たちに過度な献金を強要して富を蓄えているという。
青年たちは貸金業者から融資を受け、生活保護受給者のポケットマネーをかき集めた献金は、年間200億ウォン（約20億円）規模と推定される。彼女らは一等地であるソウル・汝矣島（ヨイド）と京畿道（キョンギド）に2軒の不動産を保有しており、家賃1600万ウォン（約160万円）相当の高級ペントハウスに住んでいるという。
双子牧師はイ・ジェロク牧師に最も近しい人物で、彼の一挙手一投足を管理していた教団の中心人物だった。特に長女のイ・ヒジン牧師は、イ・ジェロク牧師が性的暴行を加える相手を自宅に呼ぶ過程で、連結役をしていたという疑惑も提起されている。
番組内で製作陣が会った万国教会の脱教者たちは、ある芸能事務所で信者たちが働いており、その会社の若手代表が双子牧師と密接な関係だと打ち明けた。
同事務所はアイドルグループをプロデュースしており、ミュージカル俳優も所属している。信者たちはミュージカル俳優の個人SNSで公開された写真を持ち出し、日本コンサートにも双子牧師が参加したと伝えた。実際、この事務所の全職員が「アイドルグループメンバーの一部が教会と関連がある」と証言したのだ。
一部の脱教者たちは、万国教会で双子牧師たちが強要した献金が、この事務所に流れたのではないかという疑惑も口にしている。
なお、同事務所は万国教会との関連性を否定。代表のイ氏は20代の女性だという。万国教会は、イ氏とイ・ヒジン牧師が親戚関係だと主張し、現金の流れはないと反論した。
併せて、イ・ヒジン牧師がイ・ジェロクの性的暴行相手に関して連結役を担っていたという疑惑、献金強要に対しても「事実ではない」としている。
同日の放送は前週2.3%（ニールセンコリア調べ）よりも1.9ポイント上昇した4.2%の視聴率を記録した。
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