俳優クォン・サンウがうきうきしていた。
11月7日に韓国で公開された映画『神の一手:鬼手編』(原題、リ・ゴン監督)で、アクション俳優として色あせていない実力を遺憾なく発揮し、“モムチャン(=鍛え上げられた美しい体)スター”としての魅力を見せつけたからだ。
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映画で、“鬼のような手を打つ者”を意味するタイトルロール「鬼手」(グィス)を務めたクォン・サンウは、作中、体を鍛える姿を見せて注目を集めた。自らも映画に満足しているようだ。
クォン・サンウは「出演したすべての俳優が主人公になった。死んでいるキャラクターがいないし、観客の記憶に残るキャラクターだから、さらに楽しかった」と理由を明かした。
久しぶりにモムチャン俳優として注目を集めることについて感想を聞くと、「当然良い。 『鬼手編』を通じて、そんな話をまたしていただければ感謝する。自分自身にとっても整理ができる時間になった」と話した。
1976年生まれのクォン・サンウはすでに40歳を超えているが、映画では子供っぽい青年として登場し、驚きを与えたりする。それについてクォン・サンウは「共演したキム・ソンギュン、ホ・ソンテ俳優などに感謝している。比較の効果だ」と笑った。
ホ・ソンテはクォン・サンウより1歳、キム・ソンギュンは4歳若いが、むしろクォン・サンウが一番若く見えるほどだ。クォン・サンウは「彼らを見てウ・ドファンを見ると、びっくりした。20代だけが持つ繊細さがある」と述べた。
また「私に童顔という言葉は合わないようだ」とし、「それでもそんな印象を与えられたのだったら、監督に感謝する。グィスの目の光などから叙情的な印象を受けて、そう感じることもあるようだ。適材適所にそういった姿を表現してくれて、ありがたい」と、リ・ゴン監督に重ねて感謝の気持ちを伝えた。
彼は「いい人をたくさん得た映画だ。今後さらに能力を発揮するリ・ゴン監督をはじめ、良い俳優と出会った」と『鬼手編』に特別な愛情を示した。
「ウ・ドファンは現場で先輩たちにとても良くしていて、好感を持った。最近の若い人をあまり知らなかったが、基本的に人がとてもいいから、みんなに好まれた。ホ・ソンテはカメラが回ると、まったく別人になる。うらやましいところが多い後輩だ。演技を本当に貪欲にするが、カメラのないところでは恥ずかしがり屋でもあり、ギャップがあった。
キム・ヒウォン先輩はお酒を飲まないので、コーヒーとおしゃべりをたくさんした。映画に出てくる助力者の役割なのだが、ありきたりに見えないように努力する姿が印象的だった。意外と偏食なかわいいところがあって、先輩といると楽しい。
キム・ソンギュン俳優とは、一緒に撮影をしていない。でも会ってみると、とても賢い。気さくな雰囲気を先に作ってくれるのでいい。ぜひ一緒に撮影したい俳優になった」
早くも続編の可能性に対する声も出ているが、クォン・サンウは「そのような質問が出てきただけでも感謝する。そんな機会があればいい」と答えた。これまで映画『探偵なふたり』とドラマ『推理の女王』を通じて、シリーズものに応えてきたクォン・サンウだ。
彼は「シリーズにこだわっているわけではないのに、『探偵』のソン・ドンイル先輩とも人間関係がいいし、『推理の女王』チェ・ガンヒさんとも楽しく撮影した。拒む理由がなかった。今回の映画も続編をするのであれば、出演しない理由がない」と話した。
『神の一手:鬼手編』に大きな期待を寄せるクォン・サンウに、最後に観客へのメッセージを求めると、彼は自信ありげに一言を残した。
「ワイヤーはなかった。CGでもない。本物のクォン・サンウだ」
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