「本当に卑劣だ」。タレントのパク・スホン(52)が、自分の財産を横領した疑いが持たれている実兄(55)夫婦と半年ぶりに裁判で再会した。
パク・スホンは実兄と義姉を「彼ら」と呼び、これまで積もりに積もった怒りと裏切られた感情を吐き出した。
パク・スホンは3月15日、ソウル西部地裁・第11刑事部の審理で開かれた実兄夫婦の特定経済犯罪加重処罰などに関する法律(横領)違反容疑の4次公判に、証人として出席した。
この日の裁判過程で実兄夫婦側の弁護人は、パク・スホンの元恋人の実名が含まれた法人給与台帳資料を提示し、「虚偽職員ではないか」と質問した。過去にパク・スホンは、その女性と結婚しようとしたが、実兄側の反対で別れた。
これに対してパク・スホンは激昂した姿を見せ、「本当に卑劣だ。実兄は私が十数年前に(元恋人と)結婚できないようにした張本人だ。横領の本質と関係がなく、私を揺さぶろうとする意図と見られ、2次加害」と叱咤した。
そして彼は「裁判が初めてで興奮した姿を見せ、心より謝罪する」と裁判所に向かって頭を下げた。
パク・スホンの実兄は、2011年から2021年まで2カ所の芸能事務所を設立してパク・スホンのマネジメントを専担し、パク・スホンの出演料と会社資金など計61億7000万ウォン(約6億1700万円)を横取りした疑惑をかけられている。
検察は、実兄が不動産の購入を目的に11億7000万ウォン(約1億1700万円)を使い、資金の無断使用9000万ウォン(900万円)、企画会社クレジットカードの流用9000万ウォン(約900万円)、パク・スホンの口座から無断で引き出した金額29億ウォン(約2億9000万円)、人件費の虚偽計上19億ウォン(約1億9000万円)などを横領したと把握している。
また、パク・スホンと法的な紛争が起きた後の2021年4月と10月に、パク・スホンの出演料などが入金される会社口座から各々1500万ウォン(約150万円)と2200万ウォン(約220万円)を引き出し、弁護士選任費用として使った疑惑も受けている。兄嫁は一部の横領に加担の疑いで在宅起訴された。
同日、証人として裁判に出席したパク・スホンは、被告人に対して強力な処罰を希望すると明らかにした。パク・スホンは「苦しみと地獄の中で生きてきた。そんな犯罪収益金が、私の出演料が、各法人で弁護士費用として使われた。どの法律事務所から横領金を受け取って、この場にいるのか」と声を高めた。
また、「30年以上働いたが、私の通帳に残っていたのは3380万ウォン(約338万円)だ」とし、「実兄は過去に数多く、歳月をかけて私の資産を守っているという話をたくさんし、それを信じさせた。軽自動車に乗って紙袋を持ち、私のそばでいつも私のためだと言っていたが、欺瞞したのだ」と鬱憤を爆発させた。
2次、3次公判で大部分の疑惑を否認してきた実兄夫婦は、この日の裁判でも検察の証拠目録の大部分に対して疑惑を認めなかった。
パク・スホンは4月19日に開かれる5次公判にも証人として出席する。
なお1970年10月27日生まれのパク・スホンは2021年7月、23歳年下の一般女性キム・ダイェさんと婚姻届を提出。2人は2022年12月23日に結婚式を挙げた。
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