「配信が止められる前に、ぜひ見てほしい」
Netflixで配信中の韓国ドキュメンタリー『すべては神のために:裏切られた信仰』の演出者チョ・ソンヒョンPDの憂慮が現実となった。
宗教団体「アガドンサン」が『すべては神のために』に対する放送禁止仮処分申請を提起したのだ。
3月14日、放送界によると、アガドンサンと教祖キム・ギスン(83)側は最近、ソウル中央地裁に『すべては神のために』を制作したMBC、チョ・ソンヒョンPD、Netflixを相手にした放送禁止仮処分申請書を提出した。
違反日数1日当たり、1000万ウォン(約100万円)の間接強制も申請した。
彼らは訴状で、アガドンサン編を扱った『すべては神のために』第5~6話がキム・ギスン教主とアガドンサンに対する虚偽資料を含んでおり、これに対する事実確認の要求もなかったという立場をとった。
アガドンサン側は、2001年にも韓国SBSの調査報道番組『それが知りたい』(原題)を相手に放送禁止仮処分を申請。当時、ソウル地方裁判所・南部地方裁判所がこれを引用し、その回は放送されなかった。
先立って、『すべては神のために』を相手にキリスト教福音宣教会(摂理)側がソウル西部地裁に出した仮処分申請は、3月2日に棄却されている。
なお『すべては神のために』は、自らを救世主や予言者と名乗るカルト集団の韓国人指導者たちをめぐる戦慄の真実を映し出し、盲目的な信仰の闇を暴くドキュメンタリーシリーズだ。
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