“フィギュア女王”のキム・ヨナがフェイクニュースに対する法的対応を宣言した。
しかしフェイクニュースの作成者らは、それを気にしないかのように作成を続けているのが現状だ。
キム・ヨナのマネジメントを担当しているAll Thatスポーツのク・ドンフェ代表理事は2月16日、「最近YouTubeを通じたキム・ヨナ夫婦関連のフェイクニュースが持続的にアップロード、流布されている。とんでもないフェイクニュースによるキム・ヨナ夫婦の名誉毀損とユーチューバーの虚偽事実流布に対して、キム・ヨナの所属事務所としてフェイクニュースユーチューバーと流布者に厳重な法的対応を行う」と明らかにした。
ク・ドンフェ代表理事は、「フェイクニュースが表現の自由という美名の下で芸能人はもちろん、スポーツスターをターゲットに毒キノコのように広がっている。表現の自由というが、これは自由ではなく私たちの社会を蝕ませる犯罪であり社会悪だ」と指摘。
そして「フェイクニュースが持続的に量産されれば、その被害者は有名人だけでなく平凡な社会構成員にもなりうる。この機会にフェイクニュースが根絶されるように、私たち皆が公憤を感じなければならない事案であり、究極的には汎社会的な制度的対策作りが必要だ」と話した。
先立って、キム・ヨナが妊娠2週目だが離婚を決心し、子供を産まないことに決めたという内容のフェイクニュースがYouTubeを通じて公開された。キム・ヨナが出張に行っている間、夫のコ・ウリムが家の中に一人の女性を密かに招いてワインを飲み、その女性がキム・ヨナのクローゼットにある高価なドレスを着て写真を撮ったことが発覚して離婚に至ったという内容だった。
さらにキム・ヨナが妊娠2週目に入ったが、コ・ウリムとの離婚を決意して子供を産まないことに決め、これを知ったコ・ウリムの父親がキム・ヨナと話をしたが無駄だったという内容のフェイクニュースが追加で公開されたりもした。
そのすべてがフェイクニュースだった。事実確認ができていない内容で作られ、まるで事実のように公開された。該当動画にはコメントも残せなくなっており、動画に接する人たちがファクトチェックをしていないため、事実のように受け入れるしかなくなった。
メディアを通じてその動画がフェイクニュースであることが明らかになったが、そのYouTubeチャンネルは、キム・ヨナとコ・ウリム関連の話題でフェイクニュースを作成し続けており、批判を浴びた。
キム・ヨナの法的対応の方針でフェイクニュースの作成が減るかのように思われたが、該当YouTubeチャンネルは、気にすることなくフェイクニュースを作成している。前日までは妊娠2週目だったというキム・ヨナが、息子を産んだという内容を堂々と出し、女優ハン・ガイン&ヨン・ジョンフン夫婦が、韓国の国民的司会者ユ・ジェソク&ナ・ギョンウン夫婦が離婚するという内容のフェイクニュースをまた広めている。
フェイクニュースを通じて該当YouTubeチャンネルは、チャンネル登録者が8000人から1万4000人に増えた。フェイクニュースの動画もそれぞれ再生回数1万回を超え、収益も産まれた。
フェイクニュースはメディアではなく、“1人放送”として扱われており、現行法上では処罰が難しい状態だ。個別的な措置を取って、サイバー名誉毀損罪で処罰するのが精一杯だ。キム・ヨナがフェイクニュースとの闘いを宣言したなかで、混乱を呼ぶだけのフェイクニュースが減少するか見守りたい。
(記事提供=OSEN)
◇キム・ヨナ プロフィール
1990年9月5日生まれ、元フィギュアスケート選手。2010年バンクーバー五輪金メダル、2014年ソチ五輪銀メダル、2009年と2013年の世界選手権優勝など、輝かしい成績を残し、韓国では“フィギュア女王”と呼ばれる。2014年2月に引退。引退後も高い人気を誇り、数多い人気女優を押さえてCM女王として君臨している。フィギュアスケート選手の強化・育成活動を続けており、ボランティア活動や寄付活動にも積極的だ。2022年7月、声楽家で「Forestella」のメンバーであるコ・ウリムと同年10月に結婚することを電撃発表した。
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