まずイ・ハニが出演した『幽霊』(監督イ・ヘヨン)は、1933年、京城朝鮮総督府に抗日組織が送り込んだスパイ“幽霊”と疑われ、人里離れたホテルに閉じ込められた容疑者たちが疑惑を払拭して脱出するために繰り広げる死闘と、本物の幽霊の止められない作戦を描く映画だ。
イ・ハニは“幽霊”と疑われる容疑者の一人で、総督府通信課・暗号専門記録担当のパク・チャギョンを演じた。
これまで様々な映画でアクションを消化してきたイ・ハニが、今回の映画で行った銃器アクションについて、過去最高に大変だったと明かしただけに興味深い。彼女のアクション演技は本編を通じて確認できる。
何よりもドラマ『One the Woman』(原題、2021年)以来、1年2カ月ぶりにカムバックしたイ・ハニは、母親として大きな幸せを感じている。自身のYouTubeチャンネルを通じて、「ただ娘と一緒にいるのがいい。私も自分がこうなるとは思わなかったが、本当にアメージングだ」と話した。
続けて「女性に生まれて、もちろん男性も父親になることが本当にアメージングな経験だろうが、女性として感じられる、ある最高境地の感情と満足、喜びがこういうものなのかと思う」と育児中の感想を残した。
そんなイ・ハニが映画『幽霊』で、カリスマ性あふれるアクション演技で観客を魅了するのか注目だ。
昨年11月に息子が生まれたヒョンビンは、イム・スルレ監督の『交渉』を通じてビジュアルから変身を図った。
封切り前に公開されたスチール写真を通じて、ヒゲとヘアスタイル、衣装などがこれまでの作品では見られなかった姿で、破格の変身が予告された。昨年9月の秋夕(チュソク)連休に封切りされた『共助2:インターナショナル』(原題)以来、4カ月ぶりのカムバックだが、前作と似たようで違うキャラクターでファンを魅了する。
映画『交渉』は、最悪の拉致事件でタリバンの人質になった韓国人を救うためにアフガニスタンに向かった外交官と、現地の国家情報院要員の交渉作戦を描く。ヒョンビンはアフガニスタン現地の事情に長けた国家情報院要員デシクに扮した。
単純な“ラブコメの王子”ではなく、様々な演技の変身を繰り返してきたヒョンビンだけに、今回の新キャラクターに対しても大きな期待がかかっている。
親になってもチャレンジを楽しむ2人の俳優が旧正月の連休を制し、ヒットの喜びまで享受するか注目される。
(記事提供=OSEN)
◇イ・ハニ プロフィール
1983年3月2日生まれ。2006年のミス・コリア優勝者。2009年に放送された『パートナー』(KBS)で女優デビューし、その後も多彩なドラマ作品を通じて存在感を見せてきた。特に2017年に放送された時代劇ドラマ『逆賊-民の英雄ホン・ギルドン-』では、主人公の運命の恋の相手チャン・ノクスを熱演。2021年のドラマ『One the Woman』(原題)では1人2役に挑戦し、ドラマを大ヒットへと導いた。2021年12月に一般男性と結婚。2022年6月に女児を出産した。
◇ヒョンビン プロフィール
1982年9月25日生まれ。本名キム・テピョン。2003年にドラマ『ボディガード』でデビューし、2005年の『私の名前はキム・サムスン』で大ブレイク。その後もドラマ『シークレット・ガーデン』『ジキルとハイドに恋した私』『アルハンブラ宮殿の思い出』、映画『コンフィデンシャル/共助』『ザ・ネゴシエーション』など、ジャンルを問わない多彩な作品で説得力のある演技を披露した。2019年に韓国で放送された主演ドラマ『愛の不時着』がNetflixで配信されると、日本をはじめとした世界各国で大ブームに。2022年2月10日、女優ソン・イェジンとの結婚を発表し、同年3月31日に結婚式を挙げた。