そもそも紅白歌合戦は、日本最大の公営放送NHKで放送される年末を代表する番組で、高い視聴率と権威を持つ。
その年、日本で最も愛されたアーティストが総動員され、出演だけでも日本国内における人気を証明することになるわけだ。過去、K-POPアーティストとしては、チョ・ヨンピル、イ・ジョンヒョン、BoA、東方神起、少女時代、KARAなどが出演し、現地で熱い人気を誇った。
そんな紅白歌合戦に初出演するIVEは、去る10月19日に『ELEVEN -Japanese ver.-』を発売して正式に日本デビューした。現地でデビューしてから1カ月も経たず紅白出場を決めるという、新人らしくない驚くべき底力を見せている。
『ELEVEN -Japanese ver.-』は、発売直後の10月22日付オリコン日間チャートで1位に上がった。同時公開されたミュージックビデオも、公開3週間で再生回数500万回を超えている。さらに10月26日付の「ビルボードジャパンHOT100」チャートで9位に入るなど、たしかな存在感を示している。
一方、日本で正式アルバムを発表していないLE SSERAFIMは、「紅白歌合戦」に招待されただけで異例だという反応だ。彼女たちは今回公開された出演者のなかで、最も年次の低いアーティストでもある。
それでも去る11月17日に発売されたLE SSERAFIMの2ndミニアルバム『ANTIFRAGILE』は、日本現地で目立った成果を収めた。発売初日、日本で3万6812枚の販売量を記録し、11月17日付のオリコン日間アルバムランキングで1位となった。また、グローバル音楽ストリーミングプラットフォームSpotifyで、日本の「週間トップソング」(集計期間10月28日~11月3日)26位に入った。
大衆音楽評論家のチョン・ミンジェは、「IVEとLE SSERAFIMはいずれも韓国で最も注目されるガールズグループだ。現在、韓国国内で話題になっているガールズグループは、現地デビューをしなくても日本で多くの関心を集める。IVEの場合、日本市内にポスターも貼られているほどだ」と述べた。
続けて「『紅白歌合戦』は、日本で若年層の関心と地位が少し落ちたとされるが、依然として多くの視聴者が見る番組だ。番組側としてもK-POPの看板スターを出演させることで、新しい転機を迎えることになるだろう」と説明した。
韓国で旋風を巻き起こしているIVEとLE SSERAFIMが、紅白出演をきっかけに日本でも飛躍するのか注目したい。
■【写真】「女神ボディ」IVEウォニョンの“チューブトップ姿”