2000年代の開始とともに、日本に沸き起こった韓流ブーム。ドラマで火が付いた人気はやがてK-POP人気へとつながり、今では10代たちも熱狂する“第3次韓流ブーム”が起きている。
気になるのは、かつて人気だった“あの人”たちのその後だ。
彼ら彼女らは今、どうしているのだろうか。
シリーズでお届けする意欲企画。今回は韓流時代劇の名作『宮廷女官チャングムの誓い』で、日本でも一躍有名になったあの美人女優の現在を紹介する。
日本でも、2006年のNHK地上波での放映時は土曜深夜にも関わらず16%の高視聴率をマーク。アジアのみならずヨーロッパやアフリカなど100カ国以上に輸出された世界的な人気作品となった。
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この『チャングム』で主演を務めたのがイ・ヨンエだが、日本ではチャングムの良き師であるハン尚宮を演じた美熟女女優ヤン・ミギョンのファンになった人々も多かった。
ハン尚宮役をきっかけに、韓国では“善良な人”の代名詞となった彼女は『チャングム』以降も『頑張れ!クムスン』(2005年)、『太陽を抱く月』(2012年)などで母性愛あふれる演技を披露し続けた。
そうした女優業だけではなく、自殺防止キャンペーンや発展途上国への援助活動などの広報大使を務めるなど慈善活動にも積極的に参加。演じる役柄だけではなく、実際にも“善良な人”として認知されている。
そんな彼女が大胆なイメージチェンジに踏み切ったのが、2018年に韓国で放映された韓流時代劇『大君(テグン)、愛を描く』(原題)。
劇中でヤン・ミギョンは、一見すると物静かで徳があるように見えるが、その内面では宮廷内のし烈な権力争いを生き残るために緻密な計画を立て、あらゆる情報を集めて冷戦を繰り広げる大妃シム氏を演じている。2人の息子を区別して育てたために、片方が心の暗部を抱えることになるが、それもある意味でシム氏に原因の一端があった。
つまり、ヤン・ミギョンは“善良な人”のようで実はダークサイドな面も持つ妃を演じているのだ。
この『大君、愛を描く』は邦題『不滅の恋人』として2019年3月にNHKのBSプレミアで放送され、2019年8月4日からはNHKの総合テレビで放送されることになった。
『チャングム』時代とは一味違うヤン・ミギョンの演技。ぜひ注目していただきたい。
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