「国民的ヒット曲」を持つ韓国のフォークグループ歌手A氏が、私設救急車に乗って堂々と公演会場に移動したというニュースが伝えられ、論議を呼んでいる。
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A氏は1970年代にデビューしたフォークグループのメンバーで、韓国の中高年はもちろん、20代や30代も学生時代のサークル活動などでよく聞く代表曲をいくつか持っている歌手だ。
SNSを通じてA氏の目撃談が広がっているが、A氏側はまだ公式謝罪をしていない状況だ。
韓国のニュースメディア『YTN』によると、11月11日、「1980年代にデビューし、その名が知らせたフォークグループのメンバーA氏が先月30日、清州(チョンジュ)市のウエディングホールに救急車を呼び、南楊州(ナムヤンジュ)市の北漢江沿いで行われた野外コンサート場の移動に私設救急車を利用した」と報じた。
A氏側は「知人の結婚式に出席したが、発熱や血圧が高くなるなど体調が悪くなり、私設救急車でソウル市内の大型病院に行こうとしたが、移動中に状態が良くなり、目的地を南楊州に変更した」とし、「体調が回復すれば道路の途中でも車から降りなければならないのか」と平然と対応していたという。
しかし、A氏側の主張とは異なり、A氏は病院行きの過程でコンサート主催者側に、「行事に遅れたり行けなくなった」という連絡はしていなかったことが明らかになった。
むしろA氏は、紅葉見物で道路が渋滞したこの日、サイレンを鳴らしながら救急車を飛ばし、1時間45分後に南楊州に移動したという。
民間の救急車とも呼ばれる私設救急車は、身体が不自由な患者や地域間患者を搬送するために使用する車で、応急処置装備が備わっている救護車だ。 通常、自宅と病院の間(入院、退院)、病院から病院の間(患者移送)の移送業務に使用される。
しかし、A氏の場合のように巧妙に使われる場合が多く、本物の応急患者が被害を受けることがしばしば発生する。
昨年7月には、あるタクシー運転手が私設救急車と接触事故に遭い、事故処理を要求。救急車を約10分間停止させたところ、救急車に乗っていた患者が死亡する事故が発生した。
今回の件について韓国の保健福祉部と管轄自治体は、A氏が搭乗していた私設救急車業者を相手に正確な経緯を把握し、違反事項が確認された場合、告発する方針だという。
私設救急車をプライベートな用途で利用するなど、現行の救急医療法違反の場合、1年以下の懲役または1000万ウォン(約100万円)以下の罰金刑に処することができる。
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