BTS（防弾少年団）の人気がとどまることを知らない。
8月10日（日本時間）に米ビルボードが発表した最新チャート（8月14日付）によると、ビルボードのメインシングルチャートで計9週1位となり、各種記録を更新してきたスマッシュヒット曲『Butter』は「ホット100」の4位にランクイン。1位はザ・キッド・ラロイとジャスティン・ビーバーの『Stay』だった。
惜しくもトップの座から降りることとなったBTSだが、アメリカで最も人気のある楽曲を選ぶ「ホット100」を3カ月近く独占し、2021年の1位最長期間を樹立するなど、大きなインパクトを残した。5月21日にリリースされた『Butter』は、今年最長記録を保有していたオリヴィア・ロドリゴの『drivers license』（通算8週）を抜き、通算9週間にわたって1位を記録した。
『Butter』はリリース直後に7週連続1位を獲得したあと、『Permission to Dance』（以下、『PTD』）に一時1位のバトンを渡して、再び2週連続首位に。このような珍しい記録は、長いビルボードの歴史でも初めての出来事だ。
「ホット100」で長期政権を敷いてきたBTSは、10週ぶりに1位を明け渡すことになったが、11週目まで最上位圏を維持する底力を発揮し、依然として冷めない人気を証明している。
そんな『Butter』は8月5日までの週間集計で、ラジオ放送での聴取者数が3160万人だったという。ダウンロード数は7万9200件で、「デジタルソングセールス」チャートで10位を獲得している。
とある音楽業界の関係者は、「『Butter』と『PTD』の高い販売量を通じたBTSの長期人気は、アメリカの音楽市場で、これらがどれほど幅広く強力で“持続可能”なファン層を保有しているかを立証したという点だけでも、大きな意味がある」と話した。
『Butter』『PTD』の人気は現在進行形だ。最近はSNSを通じた、『PTD』チャレンジへの反応も熱い。
これはYouTubeのモバイルアプリで『PTD』のミュージックビデオのダンスを真似た動画を作り上げるダンスチャレンジで、BTSが披露した国際手話の振り付けを自分だけのスタイルに再解釈して参加するイベントだ。
世界中のファンが相次いで参加し、熱い反響を呼ぶ中、『PTD』の歌詞にも登場したポップス界の“リビング・レジェンド”エルトン・ジョンが、ミュージックビデオに登場する「楽しい」「踊る」「平和」という意味の国際手話を活用した振り付けを真似る映像を公開し、話題を集めた。
BTSにゆかりのある場所の人気に伴い、“BTSの聖地”を造成する自治体も増えている。アルバムのジャケット写真やミュージックビデオの撮影地に登場する場所が夏休みシーズンとあいまって、世界的な観光名所として脚光を浴びている。
今一番のホットスポットは、シングル『Butter』のコンセプトフォトを撮影した江原道三陟市（カンウォンド・サムチョクシ）のメンバンビーチだ。
三陟市はビーチバレーのネットやレフェリーが座るチェアー、パラソル、サンベッドを設置し、BTSの写真を再現したフォトゾーンを設けた。『Butter』の人気とともに、訪問客も急増しているようだ。メンバンビーチは8月初め、1日の訪問客が8000人に達するほどファンが殺到するなど、高い人気を実感させている。
そして『PTD』ミュージックビデオを撮影した仁川永宗島（インチョン・ヨンジョンド）西側の乙旺山（ウルワンサン）一帯にも訪問客が増加。
ほかにもBTSが2019年シーズンのグリーティング撮影を行った楊平（ヤンピョン）のソフリ森はは、コロナ禍で癒しスポットとして人気を集めており、『IDOL』のステージを披露した景福宮の勤政殿（キョンボククン・クンジョンジョン）も人気だ。
ほかにも『Spring Day』ミュージックビデオのロケ地である江陵注文津（カンヌン・チュムンジン）の郷湖（ヒャンホ）海岸や、RMが訪問した大邱（テグ）市立美術館なども、世界各国のファンにとって魅力的なスポットとして注目を浴びている
ソウルのワールドカップ・ブリッジは、アメリカの人気トークショー『The Tonight Show Starring Jimmy Fallon』で『Butter』を披露した地として、世界的な名所に浮上した。
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