オスカー有力候補『ミナリ』のリー・アイザック・チョン(韓国名チョン・イサク)監督が、韓国公開を控えてワクワクする気持ちを伝えた。
韓国では2月26日、映画『ミナリ』の記者会見がオンラインで開催され、リー・アイザック・チョン監督と主演のスティーブン・ユァン、ハン・イェリ、ユン・ヨジョンが出席した。
『ミナリ』は、希望を求めて“見知らぬ地”アメリカに渡った韓国人家族の特別なストーリーを描いた映画で、世界の映画祭で68冠を記録しながらオスカー有力候補作として注目を浴びている。
この日、リー・アイザック・チョン監督は「やはり韓国の観客の反応が最も気になる。僕の個人的な話を盛り込んだ物語だが、好評を得ていることも驚きで、謙虚に受け止めている」と語った。
また、「自分の作品が共感を呼ぶ理由は、普遍的な人間関係をよく見せているからだと思う。劇中で家族が経験する葛藤と苦痛、そして厳しい状況の中でも家族が一緒に乗り越える姿に共感していただいているようだ。特定の国や国籍は問題にならず、全般的なストーリーに共感してくださっているのでは」と成功要因を分析した。
彼は映画に出演した俳優たちへの愛情も示している。
「うちの俳優たちはとても素晴らしかった。スティーブン・ユァン、ハン・イェリ、ユン先生など、全キャストが一丸となった。それぞれのキャラクターをうまく表現したし、人間愛がにじみ出る演技を見せてくれた」
オスカー有力候補として映画ファン必見の『ミナリ』は、韓国で3月3日公開。日本では3月19日に封切りとなる。
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