Apink、OH MY GIRL、LOVELYZ、fromis_9、EXIDといったガールズグループたちも、単独コンサートやアルバムリリースを通じて精力的に活動している最中だ。
韓国で人気を得たガールズグループが活躍の場を広げるのは自然なことといえるが、彼女たちにとって日本での活動は、韓国市場の限界を突破するための手段でもある。
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韓国のアイドル市場では、男性アイドルと女性アイドルの間に圧倒的な壁が存在するのが現状だ。ガールズグループがボーイズグループに比べてより“一般受けする”というメリットはあれど、ファン層の厚さやグループのブランド需要には大きな差異が生まれる。
したがって、TWICEのようにボーイズグループに匹敵するアルバムの販売量や、大規模なコンサートを実現することができるガールズグループはごく少数なのである。
比較的女性アイドルの市場が大きな日本は、韓国のガールズグループにとって魅力的な活動拠点となる。特に、韓国での活動が一定のレベルに達して活動領域の拡大が困難になったグループにとっては、日本という新たな市場が解決策となる可能性を秘めている。
“韓流アイドルブーム”を再燃させたTWICEの成功例もまた、ガールズグループが日本での活動を夢見る一つの要因であろう。
ある音楽関係者は、K-POPガールズグループと日本の関係について、こう分析している。
「TWICEやIZ*ONEをはじめ、グループ結成当時から日本市場を狙った女性アイドルが数多く誕生している。また、すでに韓国で人気を得ている有名ガールズグループは日本でも一定数のファンを抱えており、日本側から活動の提案をされることもある。
そして、公演やアルバムリリースによる収益の面でも、韓国より日本が上回っているのが事実だ。そのため、韓国で活動の限界に直面したときに、日本のアイドル市場を通じて新たな拠点を求めるアイドルは少なくない」