3年に及ぶMeToo関連裁判が終わった俳優チョ・ジェヒョン…引きこもり生活か、俳優復帰か

2021年01月26日 話題

俳優チョ・ジェヒョンの性的暴行に関する3年に及ぶ法廷争いが終了した。被害を主張した女性が控訴を放棄したのだ。

【注目】「女性と寝ることに狂った人間」共演者が暴露

1月26日、韓国法曹界によると、チョ・ジェヒョンに性的暴行を受けたと主張し、3億ウォン(約3000万円)台の損害賠償請求訴訟を起こして敗訴した女性が、2週間が過ぎても控訴しなかった。これにより女性の敗訴が確定した。

先立って1月8日、ソウル中央地裁・民事合意17部(イ・サンジュ部長判事)は、被害を訴えた女性がチョ・ジェヒョンを相手に提起した損害賠償請求訴訟で、原告敗訴の判決を下していた。

“キム・ギドクのペルソナ”、MeTooで凋落

1965年生まれで、1989年に俳優デビューしたチョ・ジェヒョンは、ドラマ、映画、演劇と多方面で活躍。特に故キム・ギドク監督の作品に多数出演しており、“キム・ギドクのペルソナ”と呼ばれたりした。『鰐~ワニ~』『悪い男』『メビウス』などで有名だ。

チョ・ジェヒョン

そんなチョ・ジェヒョンに数々の疑惑が浮上したのは、2018年。韓国映画界に性的暴行告発運動である「MeToo」(私も被害者だ)運動が広がったときだ。

複数回にわたって加害者と指名されたチョ・ジェヒョンは、出演中だったドラマ『クロス』(原題)から降板し、すべての活動を中断した。

チョ・ジェヒョンは2018年2月24日、公式声明文で「告白する。私は間違って生きてきました。30年近く演技生活をし、同僚、スタッフ、後輩に対して失敗と申し訳ない言葉と行動が本当に多かった。これからは被害者の方々に罪を償う気持ちで私の人生を振り返る時間を送る。本当に恥ずかしく、申し訳ない」と謝罪している。

そんななか被害を主張した女性の一人Aさんは、2018年7月、「満17歳だった2004年にチョ・ジェヒョンから性的暴行を受けた」とし、3億ウォンの損害賠償請求訴訟を起こした。ただ今回、Aさんが控訴を放棄したことで、裁判は終わりを迎えた。

また別の被害を主張した女性Bさんは、2002年にテレビ局のトイレで性的暴行を受けたとし、チョ・ジェヒョンを告訴したが、Bさんが正式な調査に応じず、起訴が中止されている。それについてチョ・ジェヒョン側は、合意したものの、Bさん側から金品を要求されたと明かしたことがある。

いずれにしても一連の騒動でチョ・ジェヒョンは活動自粛となり、2020年7月にはチョ・ジェヒョン側のパク・ホンホン弁護士が「まだ地方某所で蟄居中だ。山登りをすること以外には何の仕事もしない。文字通りひきこもり生活だ」とし、「家族とも往来がない」と近況を話したりした。

裁判が終了した現在、焦点はチョ・ジェヒョンの今後の活動だ。報道によれば長らく一緒に仕事をしてきたマネージャーとも決別しており、キム・ギドク監督も新型コロナウイルスによってこの世を去った。

彼が俳優復帰を宣言するのか、それともこのまま表舞台に出ないのか、関心が集まっている。

前へ

1 / 1

次へ

RELATION関連記事

RANKINGアクセスランキング

PHOTO写真

TOPIC「BTS」特集