NewJeansのメンバー・ヘリンとヘインのADOR復帰が“公式発表”された一方で、ミンジ、ハニ、ダニエルによる一方的な復帰通告については、今後の面談を通じて判断される見通しだ。
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ファンの間では「5人完全体でADORに戻り、再びステージに立つNewJeansが見たい」という期待が高まり、活動再開の時期にも注目が集まっている。
ADORは11月12日17時6分、ヘリンとヘインが事務所に復帰し、活動を継続すると発表した。専属契約の“解約宣言”から約1年、そして裁判所がADOR側の主張を認めた判決から約10日後の出来事だった。
しかし、その発表から約2時間後、ミンジ、ハニ、ダニエルもそれぞれ声明を発表。だが、この3人の復帰表明はADORとの協議を経ておらず、“通告”に近い形だった。
ヘリンとヘインは公式発表の約1週間前からADORに復帰の意向を伝え、協議を行ってきたという。12日に発表が行われたのは、13日が専属契約有効性確認訴訟の控訴期限だったためだ。
一方で、ミンジ、ハニ、ダニエルはADORとの意見調整を行わないまま突然復帰を宣言。ADORは「真意を確認中」と慎重な姿勢を見せた。3人の声明にはヘリンとヘインへの言及も、ADORとの協議についての記述もなく、“一方的な通告”だとして批判の声も上がっている。
こうしたなか、ADORは本日(13日)「メンバーとの個別面談の日程を調整中。円滑な議論ができるよう最善を尽くす」と明らかにし、対話の場を設ける意思を示した。
面談が進めば、“通告”に近い形だった3人についても協議が行われる見通しだ。ヘリンとヘインの復帰決定に続き、3人も急ぎ声明を出した状況だが、いずれにせよNewJeansを“分裂”ではなく“完全体”として再び見られる可能性が生まれ、ファンの期待は一層高まっている。
約1年の空白期間を経て、もし5人全員がADORに復帰することになれば、今後どのようなプロセスで活動を再開するのか。
まず世間では「謝罪が必要だ」という声が大きい。1年におよぶ対立の中で、NewJeansは事務所や関係者、そしてK-POPファンにまで大きな傷と衝撃を与えた。説明と謝罪がなければ、復帰の真実性は疑問視され続けるだろう。
一方、ADORはNewJeansを全面的に支援する構えだ。裁判の過程で既にトラックリストを提出し、フルアルバムの準備が整っていることも明らかになっている。これはADORが“制作義務を果たしている”ことを示す証拠として提出されたもので、復帰後の活動再開は早期に行われるとみられる。
また、メンバーのADOR復帰について、“NewJeansの母”ことミン・ヒジン元ADOR代表も本日コメントを発表。「メンバーたちの復帰決定は深い悩みと対話を重ねて出した選択。私はその選択を尊重し、支持する。どんな状況でもNewJeansは5人で守られるべきだ」と述べ、「より強く、より良いNewJeansになり、何より5人全員が幸せであってほしい」とエールを送った。
(記事提供=OSEN)
◇NewJeans プロフィール
2022年7月22日にミュージックビデオを公開し、「NewJeans」として電撃デビューした5人組ガールズグループ。2004年生まれのミンジとハニ、2005年生まれのダニエル、2006年生まれのヘリン、2008年生まれのヘインで構成された。デビューアルバム『New Jeans』の発売と同時にライジングアーティストとして急浮上。デビュー曲『Attention』と『Hype Boy』が韓国Melonの「TOP 100」チャートで1、2位を記録した初のガールズグループとなった。またK-POPグループで初めてデビュー曲(『Attention』)がSpotifyの「ウィークリートップソング・アメリカ」にチャートインした。
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