亡くなる1カ月前にも映画祭のレッドカーペットに立ち“最後まで俳優”の意志を見せた韓国の国民的俳優、7周忌

2025年11月04日 話題

国民的俳優シン・ソンイルさんがこの世を去ってから、早くも7年が過ぎた。

《写真》夫も弟も…突然亡くなった国民的女優の波乱万丈

だが、彼の作品と人生は今もなお、ファンの記憶の中で鮮明に生き続けている。

シン・ソンイルさんは2018年11月4日、肺がんとの闘病の末、享年81歳で亡くなった。前日に危篤の知らせが伝えられた後、ついに息を引き取り、多くの人々に深い悲しみを残した。

彼は2017年に肺がんステージ3の診断を受けた後も、闘病と並行して精力的に活動を続けた。亡くなる1カ月までの第23回釜山国際映画祭の開幕式に出席し、レッドカーペットを踏みながら「最後まで俳優でありたい」という意志を見せた。

生前最後の公式の場でも笑顔を絶やさなかったその姿は、今も多くのファンの心に刻まれている。

シン・ソンイルさん
(写真提供=OSEN)第23回釜山国際映画祭のレッドカーペットに参加したシン・ソンイルさん

同年に放送されたTV朝鮮のドキュメンタリー番組『人生ドキュ マイウェイ』(原題)で、シン・ソンイルさんは肺がん闘病の事実を淡々と明かし、「私は闘病患者ではなく、治療を受けている人だ」と語った。

主治医が「肺に5cm以上の腫瘍がある」と説明したにもかかわらず、彼は「回復の可能性は80%以上だ」と強い意志を見せていた。しかし、番組で元気な姿を見せてからわずか3日後、訃報が伝えられた。

1937年生まれのシン・ソンイルさんは、1960年の映画『ロマンス・パパ』でデビューし、『裸足の青春』『星たちの故郷』『椿娘』『春香』など数多くの青春メロドラマで主演を務め、1960~80年代のスクリーンを代表する存在となった。

1964年には女優オム・エンランと結婚し、“国民夫婦”として愛された。1970年代には映画監督にも転身し、『恋愛教室』『それは君』などの作品を演出した(作品タイトルはいずれも原題)。

1978年には政界入りし、第16代国会議員を務め政治家としての道を歩んだが、その後再び映画界に戻り、俳優としての情熱を燃やし続けた。

2000年代には韓国映画俳優協会の理事長を務め、2013年の映画『情欲のドン・ファン』では若手女優ペ・スルギと共演し、最後まで俳優魂を燃やした。

(記事提供=OSEN)

【写真】天国に旅立つ4日前に恋人と結婚式…37歳の若さで亡くなった韓国女優

KARAク・ハラさんが残した日記の内容に専門家も絶句するしかなかった理由

「がん闘病中」と嘘をついた韓国歌手、突然この世を去る「私は駄目でしたね」

前へ

1 / 1

次へ

RELATION関連記事

RANKINGアクセスランキング

PHOTO写真

TOPIC「BTS」特集