違法賭博容疑で芸能活動を自粛していたお笑い芸人イ・ジンホが飲酒運転で摘発され、復帰の可能性は事実上消えた。
所属事務所SM C&Cは9月24日、イ・ジンホの飲酒運転を認め、「このような不祥事についてお伝えすることになり、大変申し訳なく思っている」と謝罪した。
韓国メディアの報道によれば、京畿・楊平警察署は24日午前3時ごろ、「イ・ジンホが仁川で飲酒運転をしている」との通報を受け、地域間の協力捜査の末、楊平で逮捕したという。イ・ジンホは免許取り消しレベルの泥酔状態で運転していたとされるが、警察はひとまず帰宅を認め、今後追加調査を行う予定だ。現在は血液検査による血中アルコール濃度の結果を待っている。
所属事務所は「本人に確認したところ、今朝の飲酒運転は事実」と説明。「摘発当時、警察で求められた調査を終え、現在は処分を待っている」としたうえで、「イ・ジンホは言い訳なく自らの過ちだと受け止め、深く反省している。所属事務所としても責任を痛感しており、処分を誠実に受け、法的措置に従う。改めて多大なご心配をおかけしたことをお詫びする」と付け加えた。
今回の問題が「ただの飲酒運転」では済まされないのは、イ・ジンホがすでに違法賭博容疑で捜査を受け、芸能活動を自粛していたからだ。
彼は昨年10月、自身のSNSで違法賭博を認め、「2020年、偶然の機会にインターネットの違法賭博サイトでゲームを始め、多額の借金を背負った」と告白。さらに「知人の厳しい忠告と、この仕事を二度とできなくなるかもしれないという恐怖でようやく目を覚まし、賭博をやめることはできたが、すでに多くの人に金銭的な援助を受けていた。毎月返済を続けており、死ぬまでに必ず自分の力で全額返すつもりだ」と明かしていた。
警察によると、イ・ジンホはインターネット違法賭博に数億ウォン(数千万円)を費やした疑いがあり、その過程で芸能界の仲間や金融業者から借りた金額は約23億ウォン(約2億3千万円)に達するという。特に、借金の相手にはBTSのJIMIN、芸人イ・スグン、歌手ハ・ソンウンといった大物芸能人も含まれていたことが判明し、世間に大きな衝撃を与えた。
この一件でイ・ジンホは、レギュラー出演していたバラエティ番組『知ってるお兄さん』を降板し、出演していた広告や映像も全て削除。今年4月には違法賭博容疑で検察に送致されたばかりだった。
一部では「罪を償い、自粛を終えれば復帰もあるのでは」との見方もあったが、違法賭博の裁判が始まる前に飲酒運転まで発覚し、芸能界復帰は「事実上不可能になった」との声が強まっている。
多くの人の信頼を裏切ったどころか、自らの手でトドメを刺してしまったイ・ジンホ。彼の未来はどこへ向かうのだろうか。
(記事提供=OSEN)
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