ドラマ『私の夫と結婚して』の悪女役でブレイクした女優ソン・ハユンが、否認を繰り返すも校内暴力疑惑に包まれたなか、新たに暴露がなされ、真実を巡る争いが続いている。
去る9月5日、韓国で放送されたSBS『気になる話Y』(原題)では、ソン・ハユンの21年前の校内暴力疑惑が扱われた。昨年、ドラマ『私の夫と結婚して』で大人気を博した彼女は、突然の校内暴力疑惑で姿を消した。
その後、約1年ぶりに最初に疑惑を提起した人物を名誉毀損および業務妨害で告訴し、「校内暴力疑惑は事実無根」と一貫して主張している。
しかし、このうち最初に疑惑を提起したとされている男性オ氏は、むしろソン・ハユンに100億ウォン(約10億6000万円)台の訴訟を起こし、真実を巡る争いを繰り広げている。
そんななか、オ氏は現在アメリカに居住中で、韓国警察の連絡に対し、本業のため出席することは難しく、書面で調査に応じると明らかにしたが、突然指名手配者にされたと無念さを表した。
犯罪者として手配されたのではなく、居住地の確認を目的にした「指名通知」をされたことを、「指名手配」とソン・ハユン側が犯罪者のレッテルを貼ったという。
オ氏は、ソウルで高校2年生だった2004年、ソン・ハユンに約90分ビンタをされたと主張した。その後、ソン・ハユンが他校に強制転校となり、この出来事を忘れようとしたが、『私の夫と結婚して』以来、バラエティ番組で演技に対する切実さを吐露するソン・ハユンの姿に反発したく、謝罪してもらいたかったと述べた。
しかし、反省のない態度を見て、象徴的な意味を持って100億ウォン台の損害賠償訴訟を起こすと話した。
それにも関わらず、ソン・ハユンの生活記録簿から強制転校の内容や、懲戒委員会の会議録から関連する情報を探すのが難しい状況にある。学校側もこれに対する確認を拒否した。
さらに、ソン・ハユン側は関連する証拠がない状態にあることを強調し、事実無根であると繰り返し表明している。転校も強制転校ではなく、演技に集中するために自発的に行ったのだと訴えた。
さらに、『気になる話Y』にまた別の情報提供者カン・ヒョナ氏(仮名)も京畿道(キョンギド)富川(プチョン)市の高校で、ソン・ハユンを含む同級生3人に全治4週間と診断されるほどの集団暴行を受けたと主張した。このため、ソン・ハユンがオ氏の学校に強制転校したという内容だ。
また別の専門家キム・ヨンス弁護士は、「20年が過ぎた事件だが、当時は校内暴力法が適用されなかった時期だ。すべての懲戒記録や強制転校記録自体が残らない法と制度があった時期だ」と伝えた。
彼は、「ソン・ハユン側が話した生活記録簿の懲戒記録がなくても、校内暴力がなかったと断定することはできない」と主張した。実際、校内暴力法は2012年から適用された。
また、キム・ヨンス弁護士は「一貫性があり経験を通じてわかる具体的な陳述、目撃者の陳述が最も信憑性が高い」と強調した。
さらに、新しい目撃者のチョン・ジュンヒョク氏(仮名)が、ソン・ハユンが過去にオ氏を暴行したと述べた。
彼は、「オ氏が1人で座っていて、ソン・ハユンが『私の悪口を言ったと聞いた』と怒った。『悪口を言ったことはない』と言うと、人形なのかクッションのようなもので被害者を叩き始めた。片手で叩きながら侮辱し、周りが止めたが、続いた。顔が赤くなって反抗する雰囲気でもなかった」と強調した。
依然としてソン・ハユンの過去を巡るさまざまな疑惑と否認が続いている状況だ。真実を巡る争いはどこに向かうだろうか。ソン・ハユンの今後に注目が集まっている。
(記事提供=OSEN)
◇ソン・ハユン プロフィール
1986年12月2日生まれ。本名キム・ミソン。2004年、高校生のときに雑誌モデルとしてデビュー。芸名「キム・ビョル」で活動したが、2012年のSBSドラマ『ファントム』から現在の芸名「ソン・ハユン」に変更した。以降、ドラマ『サム、マイウェイ~恋の一発逆転!~』『恋のプログラミング~ダメ男の見分け方~』『オー!ヨンシム-帰ってきた初恋-』、映画『完璧な他人』などに出演。2024年のドラマ『私の夫と結婚して』で、主人公を裏切る悪役を熱演して一気に知名度を上げた。
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