タレントのチョン・ソニが、自身に寄せられた温かな応援の声に、思わず涙を流した。あるファンからのささやかな贈り物、そして1行の古いコメントが、彼女の心を大きく揺さぶった。
7月9日、YouTubeチャンネル「家出したチョン・ソニ」には、「インドア派チョン・ソニ、サービスエリアで大号泣して“訳あり女”になる」と題した動画がアップされた。
この日チョン・ソニは、韓国・丹陽(タニャン)へ向かう途中、立ち寄ったサービスエリアでファンがこっそり置いていった果物の差し入れを受け取ると、感極まり思わず涙をこぼした。
「私はこういうのに一番グッとくる。みんな、なんて優しいんだろう」と目を潤ませながら、「人が私を認識してくれることが不思議。家の前では誰にも気づかれなかった。何もしていなかったから知られていなかったんだろうね。世の中は、“また何かやらかすんじゃないか”と見てくると思ってた。でも、“ずっと待ってたよ”という気持ちを受け取れるなんて…想像もしていなかった」と、声を詰まらせた。
スタッフが「コメントを見たら、みんな応援してるじゃないですか」と声をかけると、チョン・ソニは冗談交じりに「それ、あなたたちが消してるんじゃないの?」と笑いながらも、「以前はコメント欄を閉じてたの。いつの間にか“傷つく場所”になってたから。でももう一度、そっと開いてみたら…本当に温かかった。“みんな、なんでこんなに優しいの?”って思って。その日、泣いちゃった」と明かした。
そして彼女を泣かせたのは、たった一行のコメントだった。
「ラジオパーソナリティ復帰の日、会社を休んで放送を聴きました」
「その日、自分がどんな精神状態で復帰したか…わかる? それを覚えていて、仕事を休んでまで私の声を聴こうとしてくれた人がいたなんて…。そのコメントを見た瞬間、涙が止まらなかった」と、彼女は感情を抑えきれず語った。
「コメントを書くって、勇気も手間もいること。その日、私は軽い気持ちで(ユーチューブを)開いただけだったけど、ありがたくて…全部に返事したくなった」と、感謝の思いを口にした。
チョン・ソニは2007年に俳優アン・ジェファンさんと結婚。しかし翌2008年9月9日に突然の死別を経験した。その後、夫の死をめぐる陰謀論に巻き込まれ、悪質なデマや誹謗中傷にさらされたことで、長くメディアの前から姿を消していた。
そんな“忘れられたような時間”の中でも、自分の存在を覚えていてくれた人たちの温かな想いに、チョン・ソニは改めて感謝の気持ちを伝えた。その姿は、画面越しに見守る視聴者の胸にも、深く響いたに違いない。
(記事提供=OSEN)
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