韓国のラッパーSan E(40)が、自身が代表を務める事務所の所属アーティストから住居侵入および財物隠匿の容疑で告訴されたことが明らかになり、波紋を呼んでいる。
中国出身の女性歌手RETAは今年3月、San Eと所属事務所関係者のチョン氏を、住居侵入および財物隠匿の容疑で警察に告訴した。
RETA側の主張によると、彼女がビザの問題で一時的に中国に滞在していた間に、San Eが事務所関係者に指示してRETAの韓国の自宅に無断で立ち入り、私物や家具を外部に持ち出したり廃棄したという。
RETAは「玄関の暗証番号を誰にも教えたことがない」として、本人の同意なしに住居へ侵入し、私物を処分されたことへの不当性を強調している。ちなみに韓国では、玄関のカギは暗証番号によるデジタルロックが一般的だ。
この件について、San Eと事務所関係者は6月に警察から事情聴取を受ける予定となっており、事実関係次第では法廷での争いに発展する可能性もある。
争点となるのは、他人の住居に無断で立ち入った場合に問われる**住居侵入罪(韓国刑法第319条)と、他人の財物を隠匿・損壊・廃棄した場合に適用される財物隠匿罪(同第362条、第360条準用)**とみられている。
なお、San Eは昨年、一般人への暴行容疑で書類送検されたが、起訴猶予処分となり事件は一応の決着を見ていた。それだけでなく、過去には「フェミニストは精神病」といった発言で物議を醸すなど、たびたび社会的な論争の中心となってきた。
所属事務所は現在のところ、特別なコメントは発表していない。
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