精神科医・タレントとして活動するヤン・ジェウンが院長を務める病院で患者死亡事件が発生したなか、国家人権委員会が捜査依頼を出したことにヤン・ジェウン側が言及している。
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ヤン・ジェウンの弁護を担当する法律事務所LKBパートナーズは3月20日にコメントを発表し、「患者に対する隔離・拘束措置の妥当性およびその手続きの違法性については、現在警察の捜査が進行中であり、強制捜査権を持たない国家人権委員会の調査および決定のみでは、それが不適切であった、また手続きに問題があったと確認されたとは言いがたい」と伝えた。
また、「国家人権委員会の調査内容自体にも誤りがあるため、同委員会の決定に対しては、所定の手続きを通じて不服申し立てを行う予定だ」と明らかにした。
先立って昨年5月、ヤン・ジェウンが院長を務める京畿道(キョンギド)富川(プチョン)市のとある病院では、女性患者Aさんの死亡事件が発生した。
Aさんはダイエット薬の中毒治療のために入院していたが、入院から17日後に亡くなったという。
遺族は「病院がAを放置したことで死亡に至った」と主張し、ヤン・ジェウンおよび病院関係者らを遺棄致死および業務上過失致死の容疑で警察に告訴した。
その後、富川園美(ウォンミ)警察署は、昨年10月末に大韓医師協会に依頼した鑑定の結果が届かなかったとして、今年1月中旬に捜査を中断した。
警察捜査規則第98条では、医療事故、交通事故、特許侵害などの事件については専門家の鑑定が必要であり、その鑑定に相当な時間がかかる場合には捜査を一時中止できると定められている。
しかし、去る3月18日、国家人権委員会は調査を通じて、ヤン・ジェウンが運営する病院で発生した死亡事件で診療記録の虚偽作成を指示・黙認した疑いがあるとして、ヤン・ジェウン、主治医、当直医、看護師、看護助手に対する捜査を検察に依頼したと明らかにした。
人権委員会の報告によると、病院はAさんを計4回にわたって隔離し、2回の身体拘束(強制固定)を行っていたという。亡くなった当日は深夜に身体拘束されたものの、出動した救急隊員によって隔離室の外に出されたとされている。その際、Aさんはすでに意識不明の状態で、脈拍、血圧、呼吸も確認できなかったという。
これに関してヤン・ジェウン側は、「精神病院の特性上、主治医が患者の状態を最もよく把握しているため、業務時間外であってもその患者に関する診療上の判断は主治医が行うようにしている」と述べたうえで、「ただし、業務時間外には当直医が別途決まっているため、診療記録には当直医が業務を行ったように記載されていた。そして翌朝の会議で、主治医と当直医がその患者に関する診療内容を互いに確認し合う過程を踏んでいる」と説明した。
さらに、「患者のためには、当直医よりも主治医が診療判断を行うのが望ましいという点には誰もが同意するだろう。そして、診療判断を実際に主治医が行ったにもかかわらず、記録上は当直医が行ったと記載されていたことが、もし現行法に反するとされるのであれば、それに見合った処罰を受けるつもりだ」と付け加えた。
また、医師の指示なしに隔離・拘束が行われたという内容の一部報道についても事実ではないとし、「人権委員会が捜査を依頼した部分は、診療記録の虚偽記載に関するものであり、隔離・拘束と関連する内容としては、実際の隔離開始時刻が18時51分であるにもかかわらず、19時と記載された点、患者がトイレに行った時間が実際と23分ずれて記載された点、当直医が拘束ポイントを指示していないにもかかわらず“5point拘束”と記載し実施された点、隔離・拘束の解除について指示や報告がなかったにもかかわらず、当直医の指示により解除したと記録されていた点などだ」と述べた。
続けて「したがって、『医師の指示なしに隔離・拘束が行われた』ことに関して国家人権委員会が捜査を依頼したという報道は、事実ではない」と強調した。
なお、ヤン・ジェウンは今回の件でタレント活動を中断しており、結婚を約束していたEXID出身のハニとの結婚も延期している状況だ。
(記事提供=OSEN)
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