韓国のラッパー、Verbal Jint(本名キム・ジンテ)が“n番の部屋”事件の犯人や会員全員の身元公開を求めて声を上げた。
“n番の部屋”事件とは、テレグラムなどのメッセンジャーアプリを利用して行われた大規模なデジタル性犯罪事件のこと。中学生など未成年者を含む女性を脅して撮影したわいせつ映像や画像を数十万人が共有していたとされ、韓国社会に衝撃を与えた。
Verbal Jintは4月12日、SNSを通じて“n番の部屋”事件の関連ニュースをキャプチャした画像を上げ、「うれしい。あと何人か死ねば、記念曲を出します。身元公開まで行きましょう」という文を載せた。
「行こう」というコメントとともに、漢江(ハンガン)の写真を上げたりもした。以前、“n番の部屋”の会員がその川で自殺したことと関連していると思われる。
彼がキャプチャした関連ニュースは、4月11日に報道された「“n番の部屋”ポルノを所有し、服毒後に自首した20代、結局は死亡」というタイトルの記事だ。
仁川(インチョン)地方警察庁によると、死亡した20代男性(28)は、“n番の部屋”事件で最も悪質とされる「博士の部屋」を運営したチョ・ジュビンが逮捕された後、3月24日に「“n番の部屋”の写真を持っている」と自首した人物だ。
彼の携帯電話からは、わいせつ画像340枚余りが発見された。彼はテレグラムを通じて、匿名の人物から関連画像を手に入れたと述べた。
その20代男性は自首しに警察署を訪れたとき、毒を飲んだ状態だったが、胃洗浄などの処置で命を救われた。しかし10日ほど後に、仁川市のアパートで自ら命を絶った。
Verbal Jintの発言は過激な表現ではあるものの、“n番の部屋”にかかわった会員らの身元公開について積極的に声を出しているため、熱い反応が寄せられている。
彼の発言が公開された後、ネット上には「Verbal Jintさん応援します。記念曲の無限ストリーミングを待機」「記念曲、期待します。身元公開もぜひ行われることを願って」「Verbal Jintの発言を尊敬する」といった反応があった。
Verbal Jintはソウル大学経済学科と漢陽大学法学専門大学院出身で、2006年にグループ「015B」の客員歌手として初めて名前を知らせた。
Mnetの『UNPRETTY RAPSTAR』『Show Me The Money』などに出演したことがあり、現在もMnet『あなたがたはヒップホップを知っているか』(原題)に出演中だ。今年2月、新アルバム『20 Acapellas』を発売した。
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