キム・スヒョン側が一連の騒動について釈明した。
【写真】ユーチューバーが公開したキム・スヒョンとキム・セロンさんのキス写真
3月14日午前、キム・スヒョンの現所属事務所で、キム・セロンさんの元所属事務所でもあるゴールドメダリストは公式声明を発表。YouTubeチャンネル「カロセロ研究所」が主張してきた様々な疑惑に関して、「キム・スヒョンさんが未成年だったキム・セロンさんと付き合ったということは事実ではない」「当社はキム・セロンさんに対する債権全額を貸倒金として処理して以降、一度も返済を要求しなかった」として疑惑の核心を強く否定している。
ゴールドメダリストの公式声明全文は以下の通り。
◇
こんにちは。ゴールドメダリストです。
カロセロ研究所の報道内容に対するキム・スヒョンさんの声明を配布します。
ゴールドメダリストは、カロセロ研究所の報道内容に対して反論できる立証可能な根拠をもとに、来週中に声明文を発表すると案内しました。
しかし、本日未明、キム・スヒョンさんのメンタルが急激に不安定になったことで、当社はキム・スヒョンさんが絶対安静の措置を取りました。キム・スヒョンさんはカロセロ研究所の動画が公開されて以降、故人(キム・セロンさん)の突然の死の原因が自分にあるという主張によって深刻な混乱に陥っていました。また、カロセロ研究所が12日夜に行ったライブ配信後、事務所付近と駐車場にカメラを持った人が乗った車を確認しました。夜明けになるまで滞在し、13日の昼頃にはカメラを持った人たちがビルの周辺を徘徊するなど、キム・スヒョンさんに対する心理的プレッシャーが続いています。
これに対し、緊急で主な争点に対して真実を明らかにする声明文を発表することになった点、ご了承お願いします。当初の計画と変わっても、これより優先されることはないので、不十分な部分があっても申し上げることになりました。
ありがとうございます。
【キム・スヒョンさんとキム・セロンさんの交際説について説明します】
キム・スヒョンさんとキム・セロンさんは、キム・セロンさんが成人して以降の2019年夏から2020年秋まで交際しました。キム・スヒョンさんが未成年だったキム・セロンさんと付き合っていたという情報は事実ではありません。キム・セロンさんが2024年3月24日未明、インスタグラムのストーリーに公開した写真と、2025年3月11日にカロセロ研究所が公開した写真は、いずれも2020年冬の同じ日、交際中だった2人のプライベートな姿を撮ったものでした。当時、キム・セロンさんが着ていた服は、2019年6月にあるブランドが発表した服です。当該写真が、キム・セロンさんが未成年だった2016年に撮影されたというカロセロ研究所の主張は、成立させること自体が不可能です。
また、カロセロ研究所が2025年3月12日に公開したもう一つの写真は、2019年12月24日のクリスマスイブに2人が撮影したもので、当該写真のメタデータ(段落下段)を確保しています。
3月13日に公開した写真も同じ衣装を着ていることからわかるように、同じ日に撮影されたものです。カロセロ研究所が、キム・スヒョンさんがキム・セロンさんと未成年者時代から付き合っていたという根拠として提示したすべての写真は、キム・セロンさんが成人してから撮影されたものです。カロセロ研究所が繰り返し主張する「2016年に撮影された写真」は存在できません。当時、2人は交際していなかったからです。
キム・スヒョンさんが兵役中にキム・セロンさんに送ったとされる手紙は、親しい知人たちに送った手紙の一つでした。内容からも分かるように、キム・スヒョンさんは兵役生活に適応する過程で、知人たちに軍での日常について詳しく書いて送っていました。会いたいという表現は、兵役生活中の軍人が親しい知人たちに使う軽い表現です。しかし、カロセロ研究所は2015年から2人が付き合ったと主張し、キム・セロンさんが成人したあとに撮った写真を未成年時代だったと歪曲しただけでなく、交際後に送ったはがきと兵役中に送った手紙を並べて、平凡な手紙があたかもラブレターであるかのように見せました。キム・セロンさんが2016年からSNSで使っていたニックネームは、2人の間だけに使う愛称のように歪曲されました。
2人の交際に関して、キム・スヒョンさんには多くの批判があります。成人2人の交際がプライベートだとしても、多くの人々から大きな愛を受けているキム・スヒョンさんが大衆の評価を受けることは当然であり、その評価が鋭い批判ならば、より一層真剣に痛みとして受け入れなければなりません。しかし、カロセロ研究所の報道により、今、この時間にも、数多くの誤った情報とデマが真実であるかのように広がっています。
カロセロ研究所に出演し、数多くのデマを主張してきた情報提供者は、キム・セロンさんの家族だと主張していました。しかし、あるメディアの報道によりますと、キム・セロンさんの母の知り合いだそうです。身分さえも正確ではない情報提供者から手に入れた情報、数枚の写真を根拠に事実を歪曲し、当事者に確認さえしていないデマを量産しています。2人の極めて個人的なプライベートが他人によって強制公開され、それによってキム・スヒョンさんはもちろん、故人のプライベートが数多くのデマと憶測とともに広がるのは、キム・スヒョンさんをはじめ2人の近しい人々にとっても、あまりにも大きな苦痛です。
カロセロ研究所が2人のプライベートが公開したあと、キム・スヒョンさんの選択に向けられる世間の様々な視線は回避できないと思います。しかし、成人である2人が付き合って別れた過去が他人によって歪曲され、この瞬間にも数多くの嘘が広まっています。プライベートの問題で、このようなことにまで耐えなければならないのは、あまりにも苦痛です。また、故人のプライベートを暴き、名誉を傷つける行為です。
キム・スヒョンさんがキム・セロンさんの経済的問題を無視したという主張は事実ではありません
カロセロ研究所の報道により、キム・スヒョンさんはキム・セロンさんを死に追いやった悪魔になりました。キム・スヒョンさんの所属事務所であるゴールドメダリストが、故人の飲酒運転事故によって払わなければならない借金を督促し、キム・セロンさんがこれに対して助けを求めたが、キム・スヒョンさんがそっぽを向いたというのがカロセロ研究所の主張です。このため、キム・セロンさんが“極端な選択”をせざるを得なかったという憶測が続きました。しかし、これは事実ではありません。当時、ゴールドメダリストはキム・セロンさん個人が支払えない残りの債務全額を返済しました。
ゴールドメダリストは飲酒運転事件以降、キム・セロンさんの俳優活動に関する各種違約金、飲酒運転によって被害を受けた商店主たちに対する損害賠償などをキム・セロンさんとともに解決していきました。
当時、当該事故による違約金の規模は約11億1400万ウォン(約1億1300万円)でした。賠償額が決まる過程で、当社はキム・セロンさんの負担を最小化しようと賠償額を減らす努力をしました。その後、債務を返済するためのキム・セロンさんの様々な努力を通じて、残りの賠償額を約7億ウォン(約7000万円)に減らしました。
減額過程では、飲酒運転事故により酷く破損したキム・セロンさんの車の修理および売却も含まれていました。これはキム・セロンさんの依頼により、乗車不可状態の事故車両をゴールドメダリストが修理して売却を進め、被害額の一部として補償したものでした。カロセロ研究所に出演した情報提供者が主張した、当社がキム・セロンさんの車を奪ったという主張はこれの歪曲でした。
「飲酒事故による違約金規模」の表写真。
しかし、キム・セロンさんは多くの努力をしたにもかかわらず、飲酒運転事故以降、芸能活動復帰への壁に直面し、現実的に残金の返済が難しい状況に陥りました。これにより、当社はキム・セロンさんが債務をこれ以上返済する能力がないと判断しました。これに伴い、キム・セロンさんの債務は当社が2023年12月に損失補填として処理しました。当社の2024年4月1日付の監査報告書を見れば、キム・セロンさんに対する債権全額を、貸倒金として処理したことが確認できます。
当時のゴールドメダリストの財務状態表の写真。
この過程で当然、当社とキム・セロンさんは法的手続きを遵守しなければなりませんでした。当社が、キム・セロンさんが負担しなければならない違約金を任意で負担することになる場合、これを決めた当社役員らに業務上背任罪が成立する素地があり、当該費用が会社の損金として認められない恐れがありました。キム・セロンさんに利子・担保なしで貸した金額に対して、いかなる手続きと証拠も経ない場合、当社役員が特定の人物に違法な利益を与えたことになりうるためでした。
また2024年初め、当社が会計監査を受ける過程で、キム・セロンさんに対する債権をどのように処理するかを決めなければなりませんでした。当時、監査を担当した法務法人と会計法人の助言によると、当社がキム・セロンさんを相手に何の債務督促行為もせず、当該金額を貸倒金として処理すれば、当社が一方的にキム・セロンさんの債務を免除したことになり、当社に損害が発生し、これもまた当社役員の業務上背任になるという憂慮があったためでした。
これにより、キム・セロンさんが当時、返済能力がない「回収不能」状態ということを立証しなければなりませんでした。キム・セロンさんに対する、当社の債権確保努力が確認されなければなりませんでした。これが、当社がキム・セロンさんに内容証明を送った理由です。キム・セロンさんに対する貸倒引当の手続きを進めるためには、内容証明を送って当社がキム・セロンさんに対する債権を任意に放棄したわけではないという点を立証しなければなりませんでした。
また、キム・セロンさんが債務免除によって得る利益に相応する贈与税を納付しなければならない可能性があるという、現実的な問題もありました。キム・セロンさんが当社との債務に関して、2024年3月19日にキム・スヒョンさんに送ったメールは、このような背景で作られたものです。当社は内容証明を通じて、キム・セロンさんの債務を貸倒引当するための過程を経なければなりませんでした。
「会計法人が懸念した詳証法第36条」の写真。
そのため、キム・セロンさんの債務問題はすべてゴールドメダリストとキム・セロンさんの間の問題でした。キム・スヒョンさんがキム・セロンさんに個人的にお金を貸したとか、これを急に返してもらおうとしたというのは憶測です。キム・スヒョンさんはキム・セロンさんにお金を貸したこともなく、返済を促した事実もなく、そのような立場にありませんでした。
当社を離れた状態だったキム・セロンさんは、債務に対する法律的知識が十分でない状態でした。そこで債権者ではなく、キム・スヒョンさんにメールを送りました。しかし、キム・スヒョンさんは当社とキム・セロンさんの状況を全く知りませんでした。当時、2人は別れて4年が経っていました。キム・スヒョンさんは当社にキム・セロンさんの携帯メール内容について問い合わせましたし、当社はキム・スヒョンさんに「相手の法律知識が正確ではなく、誤解があるように見えるので、専門家に確認せず答えるのは適切ではないように思われる。会社が法律専門家とともにキム・セロンさんの所属事務所と連絡を取り、誤解のないよう円満に解決する」と答えました。そして添付したとおり、内容証明の趣旨について説明しました。
議論になったキム・セロンさんの過去のメールとゴールドメダリスト側の回答写真。
意向、キム・セロンさん側は2024年3月26日、弁護士を通じて「貴社の依頼人への誠意に感謝する気持ちとともに、当然、貴社が被った損害に関する責任を負うという気持ちで、私が負担しなければならない損害額の確定とともに、今後の返済計画に関して協議を通じて調整したい」という立場を伝えてきました。これでゴールドメダリストとキム・セロンさんの間の債権・債務関係は一段落し、当社はキム・セロンさんに対する債権全額を貸倒金として処理して以降、ただの一度も返済を要求していません。
したがって、キム・セロンさんはゴールドメダリストに対する債務から完全に脱したと理解したと見られます。それから1年が経ったタイミングでの死を、これと結びつけるのは納得しがたい主張であり、過度な悪意がある憶測です。ゴールドメダリストは所属していたキム・セロンさんの厳しい事情を理解し、貸与金を返済してもらわず、キム・セロンさんに贈与税が課されることを防ぐために、法に従って可能な限り細心の注意を払いました。
また、キム・セロンさんの違約金を代わりに払う過程で、これを貸与金処理しながら利子を0%に定め、遅延損害金もまた0%に定めました。ところが、これをあたかも返済しろと圧をかけたように歪曲して非難し、それが1年が過ぎた時点で故人の極端な選択の原因になったかのように悪意を持って罵倒したことには、悲痛差しかありません。
【同意のないプライバシー公開は 誰のためのものですか?】
大人になって撮った写真が、16歳(日本では15歳)歳で撮った写真に変わりました。故人の母親の知人が叔母に変わります。絶対に目を引く強烈な視覚的根拠が提示されたあと、その根拠の土台となる内容と時期が巧妙に変わります。その結果、文字一つをキャプチャしたイメージで前所属事務所が配慮した債務問題になり、むしろお金を返せという圧をかけたことに変わりました。それで、1年前に会社が整理したキム・セロンさんの債務問題が、故人が残念ながら亡くなった直接的な原因のように指摘されます。
この過程でキム・スヒョンさんは、故人の悲劇の元凶として呼び出されました。脈絡もない歪曲された根拠一つで誰かを罪人にし、罪人であるためにすべてが断罪の対象になります。カロセロ研究所の報道以降、キム・スヒョンさんは過去のすべての痕跡が、あたかも意図された悪行のように解釈されています。他人のプライベートを無断で流出した刺激的なイメージとともに、キム・スヒョンさんが当時16歳のキム・セロンさんと付き合ったという主張が繰り返されます。
この過程でデマが既成事実のように変わり、インターネットを通じて拡散され、数え切れないほど多くのフェイクニュースが派生するようになっています。断罪の対象となった当事者が、これらすべてに都度反論することは不可能に近く、するにしても数多くの根拠と資料を整理するために莫大な時間と努力を割かなければなりません。その間、当事者は回復できない被害を受けます。
カロセロ研究所が公開した2人の写真は事実です。しかし、それがカロセロ研究所の主張を「真実」にすることとは繋がりません。世間の目を引く、いくつかの根拠を投げかけ、その背後の脈絡を取り除き、それによって真実が歪曲され、多くの人々が苦しんでいます。先ほど申し上げたように、キム・スヒョンさんに関する一連の騒動に対する世間の視線、批判は当然受け入れるべきだと思います。
しかし、キム・スヒョンさんが有名人だという理由で、数多くのデマと人身攻撃を無条件で受け入れることは、あってはならないことです。これまで公開された、または今後公開される可能性のあるキム・スヒョンさんのプライベートへの反応は、耐えなければならないことでしょう。しかし、それは、成人2人の極めてプライベートな領域のことに対して、同意なしで公開されることまで受け入れなければならないのか。そして同意なしで公開されたプライベートによって、このすべてのことを経験しなければならないのか問いたいです。
◇キム・スヒョン プロフィール
1988年2月16日生まれ。2011年に放送されたペ・ヨンジュン企画のドラマ『ドリームハイ』(KBS)で一躍人気を集めた。日本でも大ヒットしたドラマ『星から来たあなた』で演技力が高く評価され、アジア各国で不動の人気を誇っている。内向的な性格を心配した母親から演劇を勧められたことをきっかけに、俳優を志すようになった。
◇キム・セロンさん プロフィール
2000年7月31日生まれ。9歳から子役として活動を始め、スクリーンデビューとなった2009年公開の主演映画『冬の小鳥』では孤児院に捨てられた少女を熱演。カンヌ国際映画祭に韓国の役者史上最年少で招待された。2010年の『アジョシ』ではウォンビンと共演し、大韓民国映画大賞新人女優賞を最年少で受賞。2019年に韓国で放送されたドラマ『レバレッジ:詐欺操作団』では、凄腕の女泥棒役を見事に演じて魅力的な姿を披露した。2022年5月18日に免許取り消しレベルの泥酔状態で運転して事故を起こし、活動を自粛。2025年2月16日、24歳でこの世を去った。
前へ
次へ