インタビュー②から続く
Q. ILLITの誕生過程でNewJeansの影響は全く受けてない?
キム・テホBELIFT LAB代表:NewJeansがデビューして以降、デビューを悩んだり、デビューしたどのグループも、NewJeansの影響を受けなかったグループはないと思う。NewJeansが成し遂げた成果は本当にすごいと思うし、その部分は認めなければならない。
その影響を受けて似ようが違う方向に行こうが、どんなものだとしても影響を受けたと言えるのだ。それは否めないと思う。ところが、私たちが(ILLITの)デビュー組を作ってコンセプトを決めることにおいて、ただ一度でも「NewJeansのようにすれば簡単に成功できるだろう」と考えたことがあるかと問われると、それは絶対にそうではないと言い切れる。
私は一貫して申し上げてきた。ILLITは(NewJeans所属事務所ADORの元代表)ミン・ヒジン氏とNewJeansの考えをコピーしたことはない。これは明確だ。私たちがコピーしていないと証明するための資料がたくさんあるが、大衆にこれを全部読んでみろと言うことはできない。それで国政監査で申し上げたように、この問題は裁判所で扱われなければならない問題であり、裁判所でこの問題に対する疎明をしていると申し上げるしかない。
Q. ILLITは(HYBEの)パン・シヒョク議長が直接プロデュースに参加したグループなので、NewJeansよりもHYBE内での待遇が良かったという問題提起に対しては?
むしろ、プロモーションやブランドとの協業など、さまざまな側面でADORとNewJeansが全面的な支援を受けてきたことは全構成員が知っている。ADORとNewJeansに対するあらゆる支援事例は羅列することも難しいほどだ。
その中で小さな例を一つ挙げるならば、HYBE社屋内の共用スタイリングルームはアーティストたちが必要な時に予約して使うが、NewJeansはデビュー2年目から専用の部屋が持っている。差別待遇なのか特別待遇なのか、HYBE社員たちはよく知っている。
Q. ILLITメンバーたちは現在、どんな状況なのか?
実は、ILLITは非常に大きなダメージを受けている。今週がとても重要な時期だ。新譜でカムバックして活動しており、(アルバムのリード曲に)続く楽曲の活動を始めた。レーベルとしてはENHYPENがカムバックする週だが、この攻撃がENHYPENカムバックの日に出た。このような状況では反論できない。アーティストの活動に影響を与えるので。メンバーたちはとてもたくましく、この状況を乗り越えているので、むしろ社員たちがメンバーたちに慰められている。
最初は当然だが、メンバーたちが大変そうだった。会社が心配するのではないかとメンバー同士が苦労し、会社には大丈夫だと言っていたそうだ。特に、“無視して事件”(マネージャーがILLITメンバーに“NewJeansは無視して”と発言したという疑惑)が起きた時はメンバーたちがとても衝撃を受けた。メンバーたちはファクトを正確に知っている。どうしてここまでするのかと聞いていたよ。代表が間違ったことがあるのか。自分たちが何を間違っているのか。ステージに上がるのが怖かったみたいだ。
今は強くなっている。この峠をうまく乗り越えれば、とても良いアーティストになるのではないかと期待している。大人っぽくなった。むしろ新人らしくなくて申し訳ない。もう一度申し上げるが、本当に無視しろなどと伝えたことはない。
今回のILLITの活動の目標の一つは、ILLITというグループが今後、どのようなイメージを持っていくのか明確に見せようということだ。2つ目は騒動があまりにも大きくなってしまったので、私たちが伝えようとするメッセージ、アーティストたちがどんな子なのか説明できる機会がなかった。 逆に『Magnetic』があまりにも大きな成功を収めたため、『Magnetic』が作ったフレームに閉じ込められるのが怖かった。拡張性を作ろうというのが目標だ。
Q. 望むことは?
代表として、所属アーティストを優先的に保護しなければならない。HYBEとミン氏の紛争の余波で、BELIFT LAB所属アーティストたちが苦痛を受けている現在の状況を、これ以上見過ごすことはできない。アーティストの活動時期になると、このようなイシューが繰り返し起きている。今週はBELIFT LAB所属アーティスト全員にとって重要な時期だ。カムバックもあったし、ILLITは後続曲のミュージックビデオが公開され、活動を再開する。来週には全員が授賞式(MAMA)に出席する。本格的にカムバック活動をしなければならない時期に、このようなとんでもないイシューを提起することは、悪い意図が土台にある悪い行動だ。
一日も早く法的に解決され、責任を負わなければならないと思う。真実が明らかになっても、被害の回復は容易ではなさそうだ。メンバー5人の人生がかかっており、若くしてアイドルとしてデビューして活動するということは、1カ月が1年のようだと思う。実際、この問題のせいでカムバックも遅れた。良くない状況に置かれた時、挽回するのが容易ではない世界だ。
メンバーに問題があるのならば申し訳ないが、今の状況はメンバーたちが本当に熱心に頑張っている。誠実な子たちなのに、このイシューのせいで成功できなければ、死ぬまで後悔しそうだ。
一番はILLITのファンたちに申し訳ないと思っている。彼らが何の罪を犯したのか分からない。感謝しているし、申し訳なさもある。こんな大騒動にもかかわらず、ILLITを大切にして愛してくださって感謝する。
なお、NewJeans所属事務所ADORの元代表であるミン・ヒジン氏は、ILLITのコンセプトが、自身が手掛けたNewJeansと似ているとし、コピー疑惑を主張している。これに対して内部告発をすると、自分を狙った監査と経営権奪取疑惑が提起されたということだ。一方のBELIFT LABは盗作は事実ではないとして、ミン氏を業務妨害と名誉毀損の疑いで告訴し、追加で民事訴訟も提起している。
(記事提供=OSEN)
■【インタビュー①】「ILLITはNewJeansのコピー」の矛盾とは?
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