インタビュー①から続く。
【インタビュー①】「ILLITはNewJeansのコピー」の矛盾とは?
Q. ILLITとNewJeans、2組のアーティストの企画案が、タイムライン上の盗作ではないと立場を示したことがある。両アーティストの企画案の明確なタイムラインとともに説明してほしい。
キム・テホBELIFT LAB代表:現在言及されているNewJeans企画案は、2023年8月にBELIFT LABに共有された。BELIFT LABのILLIT制作チームは、それ以前に当該文書を見たことがない。
ILLITの初期企画文書は、NewJeansの企画案が伝えられた2023年8月以前にすでに作成が完了していた。現在外部で類似性が指摘されているキーワードも、すでに全て決まった状態だった。
詳細なタイムラインを説明すると、2023年4~6月を経て「事業戦略方向性」という文書が作られ、2023年7月にILLITのブランドキーワード、アイデンティティなどを盛り込んだ「新人ガールズグループブランディング戦略」文書が完成した。
現在、外部で類似していると問題提起された文書は、2023年9月の「新人ガールズグループ企画案」文書だが、これは先に説明した2023年4~7月の文書を総合した性格のものであり、7月に整理されたブランディング戦略を土台にILLITの目標とターゲットセグメント、コンテンツ、事業方向性、中長期ロードマップまで具体化した文書だ。
また一部では、10月にBELIFT LABが発表した声明に含まれていた「戦略とコンセプトは2023年7月21日に最終的に確定した」という内容を引っ張ってきて、オーディション番組で9月1日にILLITメンバーが最終確定する前に企画案があったのか、番組の投票が操作された(不正があった)ということなのか、論点をずらす主張をする人々がいる。これはアイドルの製作過程をよく知らない大衆を欺瞞することだ。グループの企画からデビューまでは数多くの文書が作られ、戦略文書もタイミング別にその役割を変えて作られる。
10月にBELIFT LABが出した声明は、(NewJeans所属事務所ADORの前代表)ミン・ヒジン氏と(親会社)HYBE間の仮処分審理で登場した「情報提供者」という人の、「両グループの企画案の『コンセプト』が似ていると感じた」という主張に対して反論したのだ。
ILLITのコンセプトは先に説明した通り、2023年7月に作成された「新人ガールグループブランディング戦略」文書に導出されているため、「戦略とコンセプトは7月に確定した」と説明したのだ。
現在、類似性疑惑が騒がれているILLIT企画案は9月バージョンであるため、コンセプト以上が含まれている。この企画案は2023年9月に作成された「新人ガールズグループ企画案」で、すでに7月にブランディング戦略とコンセプトを導き出し、9月1日にデビュー組が決まり、メンバー毎にキャラクターとコンセプトを反映し、戦略の実行方案まで修正・具体化したものだ。
このような主張は先に説明した通り、アーティスト製作過程では長い期間にわたって企画の修正、確定が繰り返されるということを看過した無理な主張だ。当然のことながら、デビュー組は投票を通じて公正に選ばれた。
当時、番組では2人のメンバーだけを投票で選び、4人は会社が選んだ。私たちが操作するとなら、どうせなら6人全員を投票で選ぶと言っただろう。その時も、「なぜオーディションで2人しか投票で選ばないのか」と、異例の方法に対する話は多かった。私たちは全員を投票で選ぶというより、会社のコンセプトに沿って進行した方が良いと思った。そのようなリスクを甘受して、2人だけを投票で選ぶと公開したのだ。
Q. 6月、BELIFT LABが公開した類似性騒動に対する釈明映像の説得力が落ち、騒動と関係のない他アーティストたちに言及、引用した資料の不適切性など、批判する意見が一部あった。これに対しては?
デビューして間もないILLITは、盗作グループという烙印を押された。ミン氏は甚だしくは「フォーミュラ(公式)をコピーした」という話にもならない新しい盗作理論を主張した。
BELIFT LABの映像の中で他アーティストが引用された部分は、「私たちはNewJeansが先にデビューした他アーティストのダンスを模倣したとは考えない。その理由は、このように互いに類似した振り付けが多くならざるをえない、ダンスの特性のためだ」ということを具体的な説明とともに扱ったものだ。
今、時計を回して当時に戻ったとしても、同じようにその映像を公開したはずだ。一部誤解されかねない部分は直したと思うが、映像の公開は正しい選択だったと思う。映像がすべてを解決してくれるとは思わなかったし、否定的な反応はあるだろうと思っていた。
当時も、話が収まっているのに、なぜ蒸し返そうとするのかという話が多かった。多くの方々は、私がエンタメ業界出身ではないとおっしゃっているが、私は1992年から映画の仕事をしているし、長い間エンタメ関連の仕事をしてきた。私が経験したのは、小康状態に入ることは問題が忘れられたり静かになったりするわけではなく、この事件に関心がある方々の頭に問題だけが刻まれるということだった。私たちが蒸し返さなければ、ILLITの盗作は、あたかも事実のように残っていただろう。
少なくとも、映像を通じて、私たちが明確に盗作をしなかったということを多くの方々に明確に伝えられたと思う。
Q. 法的措置は現在、どうなっている?
ミン氏が民事・刑事の両面で今日明日と弁論を先送りし、あらゆる方法で訴訟を遅延させている。待ちかねたので、今週火曜(11月12日)に裁判所に弁論期日指定を要請した。
BELIFT LABは6月、ミン氏に対する訴状を提出した。ミン氏は訴訟が提起されたことを知りながらも、3回も裁判所の送達を受けなかった。訴提後、約3カ月後になって訴状が送達された。以降も、どんな資料や返事も提出せず、これ以上の訴訟遅延を防ぐため、先週「無弁論判決宣告期日指定申請書」を追加で提出した。ミン氏側はその時、すぐに「訴訟を検討中であり、6週間以内に返事する」という趣旨の形式的な答弁書を提出してきた。
ここに今週、1件の訴訟が追加された。ILLITのクリエイティブディレクターがミン氏の盗作主張に対して、ミン氏やADOR元経営陣を相手に訴状を提出した。ミン氏が継続して提起してきた盗作に対して堂々と確信を持っているならば、当社が提起した訴訟に対して誠実に臨んでほしい。
インタビュー③に続く
(記事提供=OSEN)
■【インタビュー③】「NewJeansの成功はすごい」ILLIT事務所代表が語ったHYBE内の“差別待遇”疑惑
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