「他のグループよりも長く同じ屋根の下で生活してきたから、お互いをよく知っている。今は別々に暮らしているから、寂しいときもある。久しぶりに会えば嬉しいし、気が楽だ。
最初は喧嘩も少なくなかった。他人と一緒に暮らすのだから当たり前だけど、その過程があったから、今はお互いを気遣うことができる関係になった」
彼女にとってApinkとはどんな存在だろう。
「グループとしてのプライドが高い。活動しながら大変なことも多くて、諦めたくなる瞬間もあったけど、Apinkとして、ソン・ナウンとして、それを許さなかった。ありがたい存在だ」
着用したアイテムが爆発的に流行し、『ソン・ナウンレギンス』現象と言われるなど、アイドルや女優の肩書きを越えてファッショニスタとしても人気を集めている。
ファッションの秘訣についても「あんなに反響があると思わなかった。好きな服を着ているだけなのに、好感をもってくれて嬉しい。流行に敏感なほうではないけど、スタイルにはこだわっている。長く着られるシンプルな服を選んでいて、それを可愛いと思ってくれることには感謝しかない」と、微笑みながら話した。
10代でデビューし、現在25歳となったナウンは「順調な道を歩んだことはなかった。競争も熾烈だった」とし、約7年間の活動における率直な気持ちを淡々とした口調で打ち明けている。
「昔を思い出すのが嫌なときもあった。だけど、そんな時期を過ごしたからこそ今がある。これからどんなに辛いことがあっても乗り越えられると思う。お母さんにはたくさん相談して、前向きなエネルギーを貰った。それが力になって、自分を支えることができた」
より頼もしくなったナウンの、Apinkを越えた女優としての理想像はどんなものだろうか。
「“女優のソン・ナウン”という言葉がいまだにぎこちない。理想像を話すことにも慎重になっているほどだけど、いつかすべての人から愛される女優になりたいと思っている」