韓国プロ野球が新型コロナウイルス対策に乗り出す…オープン戦まで残り40日弱

韓国野球委員会(KBO)が新型コロナウイルスに対応するシステム作りを開始した。

KBOリーグのオープン戦が始まるまで残り40日弱となった現在、万が一の事態に備えなければならないというのがKBOの立場だ。

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KBOは2月4日、主にマーケティングを担うKBOP理事会を通じて、新型コロナウイルスがオープン戦やシーズン開幕まで治まらなかった場合の対策を議論した。

各球団のマーケティングチーム長などで構成されたKBOP理事は、「多くの観客が訪れる球場の特性を考慮して、あらかじめ対応方法を定めたマニュアルを製作し、万が一の事態に備えようという共感が作られた」と明らかにした。

韓国文化体育観光部とも緊密に協力し、検疫システムを構築するというのが基本的な骨子だ。今後も数回の会議を開き、必要な場合は実行委員会(団長会議)と理事会(社長会議)に案件を上程する計画だ。

マスクをつけたまま練習するSKワイバーンズのジェイミー・ロマック

この日の会議では、さまざまなアイデアが出てきた。

熱感知カメラを出入口に設置し、体温が高い観客には了承を求めてレーザー方式の非接触式体温計で体温を計る。感染が疑われる患者に分類される体温37.5度以上であれば、隔離空間に案内した後、関連する医療機関に申告し、必要に応じて搬送まで行おうという意見も出た。

地方自治体や地元医療機関との協力体系を構築し、救急車を拡大配置すべきという議論も行われた。

KBOの関係者は「開幕戦までに新型コロナウイルスが消えたり、ワクチンの開発が行われたりして、多くの国民が安心して野球を観戦できることが最も良いシナリオだ。だがシーズン開幕まで、コロナウイルスの恐怖が収まらない可能性もある。万が一の事態に備えてマニュアルを作成し、事案別に体系化しようという議論を行った」と説明した。

実際に春には黄砂やPM2.5(微小粒子状物質)など、観客の健康を脅かすさまざまな要素が登場する。KBOが製作したマスクを拡充し、手洗浄剤などを球場のあちこちに配置するなどの基本的な対応法を施行しなければならない。

幸いなことに文化体育観光部も積極的な協力を約束しており、開幕まである程度の余裕を持って対策を用意できる見込みだ。

現在、韓国のイベントやスポーツ会場では熱感知カメラが設置されている

KBOがシーズン中のバスケやバレーを支援

KBOリーグが開幕する3月28日までは、50日余り残っており、比較的時間に余裕がある。しかしシーズンの真っ最中のプロバスケやバレー、2月29日に開幕を控えたKリーグは尻に火がついた状態だ。

KBOもプロスポーツ協会の一員であるため、まずはプロバスケットボールとプロバレーボールにマスクを支援した。

KBOは昨年、主催団体支援金6億ウォン(約6000万円)を文化体育観光部から受け取り、10球団にマスク91万枚を配布した。流通していた製品の16万枚を購入して緊急性のあるところに先に配り、KBOが製作したマスク75万枚を追加で配布した。

KBOが製作したマスク(KF94、花粉・黄砂対応)は、新型コロナウイルスの恐怖が広がると同時に品薄状態となった人気製品だ。

昨年はPM2.5や黄砂がそれほどひどくなく、球団別にマスクを備蓄していたため、1球団当たり1万3000枚ずつ計13万枚を回収して、今回バスケットボールとバレーボールのチームに支給した。 

KBOの関係者は「文化体育観光部がオープン戦開幕までにマスクを購入して補充してくれると約束した」とし、「スポーツファンが少しでも新型コロナウイルスの恐怖から逃れられるように支援するは当然のことだ」と述べた。

非接触式体温計で体温を計る

文化体育観光部は同日、プロバスケやバレーボールなど室内スポーツの事務総長と大韓体育会、国民体育振興公団などと会議を開き、防疫対策を議論した。

文化体育観光部の関係者は「文化体育観光部がどのような支援をできるか、アイデアを共有する会議だった。各スポーツ団体がどんな対策を推進しているかも同時に議論した」と説明した。

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