日韓戦勝利も「これからが本当の勝負」U-23韓国が“韓国人監督”率いるインドネシアを警戒する理由

大岩ジャパンに勝利したU-23韓国代表のファン・ソンホン監督が、次戦激突するシン・テヨン監督率いるU-23インドネシア代表への警戒心を示した。

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韓国は4月22日(日本時間)、カタール・ドーハのジャシム・ビン・ハマド・スタジアムで行われたU-23アジアカップ(パリ五輪アジア最終予選)グループB第3節で日本に1-0で勝利した。

これでグループ3連勝に成功した韓国は、B組1位で決勝トーナメントに進むことになった。

韓国は前節から先発10人変更の大胆なターンオーバーを敷きながらも、“宿敵”日本を破り勢いをつけることに成功した。

特に、ファン・ソンホン監督は次戦を見据えて今大会3ゴールのFWイ・ヨンジュン(20、金泉尚武)やMFオム・チソン(21、光州FC)などの主力を温存。累積警告で欠場したキャプテンのDFピョン・ジュンス(22、光州FC)も復帰する予定だ。

「韓国を知り尽くした」韓国人指揮官

準々決勝の相手はシン・テヨン監督が率いるインドネシアだ。

シン・テヨン監督
(写真提供=韓国サッカー協会)シン・テヨン監督

インドネシアはグループAを2勝1敗とし、2位で堂々と準々決勝進出を果たした。開催国カタールには敗れたものの、オーストラリアとヨルダンに連勝する“突風”を巻き起こした。

何より、シン・テヨン監督は韓国サッカーに精通した指導者だ。2016年リオ五輪アジア最終予選でU-23韓国代表、2017年U-20W杯でU-20韓国代表、2018年ロシアW杯で韓国A代表と、アンダー世代からA代表まで指導経験がある。

そして現在は、2020年からインドネシアのA代表、U-23代表、U-20代表の兼任監督を務めている。今年1月にはA代表のアジアカップで森保ジャパンとも対戦した。

ファン・ソンホン監督とは1歳違い(シン監督が1969年5月生まれの54歳、ファン監督が1968年7月生まれの55歳)。現役時代には韓国代表でともにプレーした経験もある間柄だ。

ファン・ソンホン監督
(写真提供=韓国サッカー協会)ファン・ソンホン監督

それだけに当然、ファン・ソンホン監督としてもシン・テヨン監督を警戒するしかない。

ファン・ソンホン監督は試合後、「シン・テヨン監督と“ベスト8で会うかもしれない”と話していたが、現実になった。とても素晴らしいチームを作り上げており、試合を見て驚いた。良いパフォーマンスを見せている。警戒して準備してこそ、勝利できる相手だと思う。これからが本当の勝負だ。インドネシアは簡単なチームではない。勝たなければならない試合だ。勝利のために準備する」と、勝利への強い意志を示した。

今回のU-23アジアカップはパリ五輪本大会出場のチケットがかかっている。

3位以内に入れば本大会にストレートインし、4位の場合はアフリカのギニアとの大陸間プレーオフを戦わなければならない。

韓国は世界記録更新の10大会連続五輪出場を成し遂げるためにも、まずはインドネシア相手に勝利だけが求められている。

U-23韓国代表
(写真提供=韓国サッカー協会)U-23韓国代表

一方、母国と相対するシン・テヨン監督は、「我々はオーストラリアに勝利して自信を取り戻した。自信を持って試合に臨まなければならない。これらすべてが、ベスト8での戦いにも大いに役立つだろう。勝敗とは関係なく、ピッチ上で100%の力を注ぐ。(準々決勝進出を)嬉しく思っており、インドネシアのファンやサッカー協会などすべての人々と喜びを分かち合いたい」と話していた。

なお、韓国対インドネシアの一戦は来る26日2時30分(日本時間)にキックオフ予定だ。

(構成=ピッチコミュニケーションズ)

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