単年契約結んだ元千葉ロッテのキム・テギュン、復活のカギは?

FA(フリーエージェント)単年契約を結んだ元千葉ロッテマリーンズのキム・テギュン(37)は、はたして再評価されるのか。

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彼の見せる長所を考慮すれば、“飛ばない公認球”の今でも競争力を保てるとみられる。一方で、衰えた瞬発力をどう補完するかが懸念だ。

キム・テギュンは1月23日、韓国プロ野球のハンファ・イーグルスと1年契約・契約金5億ウォン(約5000万円)、年俸5億ウォンの総額10ウォン(約1億円)で契約した。

昨シーズンは127試合に出場し打率0.305で衰えぬ打力を見せつけたが、本塁打は6本のみ、62打点にとどまった。

2003年シーズンから続いてきた14シーズン連続2桁ホームランを逃し、2002年シーズン以降17年ぶりに長打率が4割を切った。走力の低下により、長打力やクラッチヒッターとして確実な能力を見せつけなければ、他の選手に後れを取ってしまうのだ。

キム・テギュン

しかし、目を引くのは出塁率の向上だ。

かつては0.424に達した出塁率が2018年シーズンは0.358まで落ちたが、昨季は0.382までに引き上げた。

“飛ばない公認球”の現代では、無理な打撃よりも落ち着いた選球眼がプラスの要因となりえる。鋭い選球眼によって、良い流れを打線にもたらすバッターも必要なためだ。

2塁打数の増加にも注目したい。

2018年には11本だった2塁打が、平年並みの21本にまで上昇した。韓国プロ野球でフルスイングを好むキム・テギュンの特性を考慮すれば、2塁打の増加が他ならぬ生き残り戦略となるだろう。

キム・テギュンは下半身を軸にしたヒップターンで長打に爆発力を生み出していたが、近年では大小の負傷と長打への欲でスイングバランスが崩れていた。

“良いときのキム・テギュン”のイメージを取り戻すことが、再び評価を得るための材料となるだろう。

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