サッカーベトナム代表がフィリップ・トルシエ監督を解任した。
そんななか、一部の現地サッカーファンは韓国人監督の復帰を望んでいるようだ。
ベトナム代表は3月26日(日本時間)、ホームで行われたワールドカップアジア2次予選のインドネシア戦を0-3で落とした。
試合後、ベトナムサッカー連盟(VFF)は公式ホームページを通じて、「VFFはA代表とU-23代表を受け持っていたトルシエ監督との契約を解除することで合意した」と発表した。
これは予告された結末でもあった。ベトナムは初戦のフィリピン戦こそ2-0の勝利を収めたが、続くイラク戦、インドネシア戦で立て続けに敗北し、グループ3位となった。
トルシエ監督は就任後、常に前任者のパク・ハンソと比較され続けてきた。ベトナムはパク・ハンソ在任期間中、AFFカップ優勝、東南アジア競技大会での2つの金メダル、AFC U-23選手権準優勝、カタールW杯最終予選進出などの結果を残し、東南アジア最強チームとして君臨した。
しかし、後を継いだトルシエ体制のベトナムは、14試合で4勝10敗と大きく負け越すことに。そのため、栄光時代を築いたパク・ハンソを望む声が上がっているわけだ。
だが、ベトナムメディア『ケンフ14』は28日(日本時間)、「トルシエ監督は去ったが、パク・ハンソ監督がベトナム代表を生かすために復帰することは難しい」と診断している。
この報道に先駆けて、VFFは最近、パク・ハンソの所属事務所(DJマネジメント)に接触している。トルシエ監督の後任候補をVFFに提案したのだが、結果が良くなかっただけでなく、事務所が出したリストにパク・ハンソの名前はなかった。
この動きに対して『ケンフ14』は、「パク・ハンソ自身も、1年前に去った熱い席に戻るつもりはないということが分かる」と解釈している。パク・ハンソはベトナム代表を離れ、「再び監督職を引き受ける予定はない」と明らかにしたりもした。
また同メディアは、「変化が間違っていると、人々は良かったことを思い出す傾向がある」とし、パク・ハンソの功績を列挙。しかし「パク・ハンソが2度のAFFカップでタイに連敗したことで衰退し始めた」とし、「まだ状況が悪くない状況でも、パク・ハンソが決別を決めた理由の一つ」と評価した。
そのほかにも、「パク・ハンソがベトナム代表に復帰すれば、主要課題は2024 AFFカップになるだろう」としながらも、「シン・テヨン監督のインドネシアが負傷しただけに、今年のAFFカップは成功できるという保障がない。そのため、前大会に比べてリスクがさらに大きいという懸念がある」と付け加えた。
ここに、「パク・ハンソ監督は依然としてベトナムのサッカーファンから大きな愛を受けている」として、「再び戻ってきて失敗する危険が大きいならば、パク・ハンソのイメージが下落する恐れがある。そのような点で、多くのベトナムファンは彼の名前を呼んでいるが、多くのことを考慮しなければならないとパク・ハンソは信じている」と主張した。
そして最後に、「パク・ハンソの復帰が一時的に世論を落ち着かせるかもしれない。しかし、彼は66歳のため、長期的な案ではない。近い内にパク・ハンソと別れなければならないため、今の段階で完全に別れるのが最善」と復帰に反対した。
なおパク・ハンソは現在、ベトナム3部のバクニンFCで顧問として活動している。また、ベトナムで設立したサッカーアカデミーを運営し、引き続きベトナムと縁を結んでいる。
(記事提供=OSEN)
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