東京五輪で北京の“再現”を狙う野球韓国代表…「悩みの種」とは?

オリンピックでプレミア12のリベンジを誓う野球韓国代表に、“悩みの種”が尽きない。

プレミア12で宿敵・日本に敗れ、惜しくも準優勝にとどまった野球韓国代表は、2020年に開催される東京五輪で金メダル獲得を狙っている。

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プレミア12終了後、アメリカで休息を取ったキム・ギョンムン監督は、短い休憩を終えて本格的なオリンピックモードに入る予定だ。プレミア12で得られた成果と不足点を総合的に分析し、さらに良いチームを作るために選手の把握に乗り出すことが最初のステップといえる。

当然ながら、オリンピックに出場可能な選手に関心が傾く。オリンピックはプレミア12に比べて、選抜できる選手が少ない。プレミア12は最終エントリーが28人だったが、オリンピックは24人だけを連れていくことができる。 

つまり4人の選手が減ることになる。適材適所で選手を起用し、最大限の効率を確保しなければならない国際大会で、4人の空白は大きく感じられるしかない。バランスを保つメンバー構成にするための苦心を重ねることになる。

さらに韓国のマウンドを担ったエース、キム・グァンヒョンがメジャーリーグに進出したことで、オリンピックに出場する可能性が希薄になったこともキム監督を悩ませる要因だ。

キム・グァンヒョン

オリンピックの舞台でも代表チームに力を与える韓国野球委員会(KBO)技術委員会は、キム監督の意中を最優先に置きながら、代表チームの選手選抜に力を加えたいという思いだ。

キム・シジン技術委員長は「選手選抜と起用は完全に監督の権限だ。技術委員会は、監督の思いを十分に聞いて助けを与えたい。監督が分析の結果、投手陣が弱いと思うのであれば人員を補充するし、強いと考えるのであれば平均的な人数になるのではないか」と、キム監督の考えに基づいて代表選抜基準が決まると説明した。

キム監督と技術委員会が共感する選手選抜の基準は、“実績”と“成長可能性”だ。

キム・ギョンムン監督

キム委員長は「技術委員会で選手選考時に見るのは、実績と将来の成長の可能性である。イ・ヨンハ、チェ・ウォンテのような選手たちを国際大会の経験がないからと外すと、10年経っても選ばれないことになる。もし、上手く投げる投手がいるのであれば、大会に呼んで経験を積んでもらえばいい。若い選手たちが代表チームに投入されると、他の選手たちにも競争意識が生じる」と強調した。

金メダルに輝いた11年前の北京五輪の最終エントリーは24人だった。当時、キム監督が率いる代表チームは9戦全勝という輝かしい結果を残した。その時と今では状況が異なるが、良い経験が与える相乗効果はたしかに存在する。

11年前の記憶を踏み台として、良い部分をさらに発展させることができれば、“優勝神話”の再現は十分に可能だ。年末を基点に、オリンピックを目指す韓国代表チームの時間も早く進んでいくと思われる。

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