元韓国代表DFチャ・ドゥリが監督就任!ユースチームで指導者キャリアを本格開始

2019年11月25日 サッカー

元韓国代表DFのチャ・ドゥリ(39)が、指導者として本格的に歩みを進めることとなった。

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FCソウルの事情に詳しい複数の関係者によると、チャ・ドゥリがFCソウル傘下のU-18ユースチームである五山(オサン)高校の監督就任がほぼ決まったとのことだ。

近日中に公式発表され、本格的に監督業務を始める予定だ。選手として活躍を見せてきたチャ・ドゥリが、これからは“監督”チャ・ドゥリとしての姿を見せることとなる。

チャ・ドゥリは韓国を代表するサッカー選手として、バイヤー・レヴァークーゼンやアイントラハト・フランクフルト、マインツ05、フライブルクといったドイツ・ブンデスリーガや、スコットランドの名門クラブであるセルティックなど、さまざまなクラブでプレーした。

チャ・ドゥリ

2013年からは韓国KリーグのFCソウルへ加入し、2015年に現役を引退した。

引退後、チャ・ドゥリは韓国代表チームのコーチングスタッフを務めた。2016~2017年は戦力分析を担当し、UEFA指導者コースを通じてAライセンスを獲得。2017~2018年の間は代表チームのコーチを担当した。

2018年ロシアW杯でも帯同し、チャ・ドゥリにとって慣れ親しんだ国であるドイツ相手に挙げた大金星の隠れた貢献者となった。その後、休息期間を置いた後、チャ・ドゥリは約1年半ぶりに指導者活動を再開することとなった。

「韓国サッカーの根っこがしっかりと根付くその日まで」

チャ・ドゥリの監督就任は、本格的な指導者キャリアのスタートという大きな意味を持つ。

チャ・ドゥリは引退後、指導者レッスンを受けながら自身のSNSを通じてユース年代育成の重要性を持続的に強調してきた。プロフィール欄の紹介文でも「韓国サッカーの根っこがしっかりと根付くその日まで」と書くほど、ユース年代への教育に大きな愛着を持っている。そして今回、チャ・ドゥリの前にユース年代の現場で監督として働くチャンスが巡ってきた。

五山高はもちろん、FCソウルの立場としても、千軍万馬を手に入れた気持ちだろう。

チャ・ドゥリは欧州で11年間プレーしていた経験豊富な選手だ。2002年日韓W杯“4強神話”のメンバーであり、2010年南アフリカW杯で韓国史上初の他国開催W杯ベスト16進出にも貢献した。代表Aマッチでは76試合に出場し、4ゴールを決めた。

華麗な選手生活を終えると、代表チームで長い間コーチングスタッフとして務めてきた。選手としてはもちろん、指導者としても多くの経験を積んできている。

韓国代表コーチ時代のチャ・ドゥリ(写真右)

五山高の有望株は、母国のスターであるチャ・ドゥリから指導を受け、成長することができる。彼の父親であり“韓国サッカー界の英雄”とも呼ばれるチャ・ボムグンが運営する『チャ・ボムグンサッカー教室』は、韓国を代表するユースクラブとして30年近く名を馳せてきた。チャ・ドゥリもやはり、『チャ・ボムグンサッカー教室』を通じてユースや成長期の選手たちの教育方法に関するノウハウを蓄えてきた。

名門ユース監督という重責担うチャ・ドゥリ

チャ・ドゥリは、“FCソウルの未来”とも呼ばれる五山高で、有望選手たちを育成する重責を担うこととなる。五山高は、Kリーグ内でも名門ユースチームとして名が知れ渡っている。

2015~2017年にはKリーグ前期で準優勝を果たし、2017年の後期ではチャンピオンに輝いた。昨年のKリーグのユースチャンピオンシップでは2位となり、今年の春季韓国高等学校サッカー連盟戦では頂点に立った。まさに、プロチームの名声にふさわしい歩みを続けている。

FIFA U-17ワールドカップでも五山高の選手3人が出場した。準優勝を果たしたU-20ワールドカップのメンバーであるキム・ジュソンも、やはり五山高出身だ。ソウル出身の元韓国代表DFキム・ジンギュも、現在はコーチとして五山高で指導者生活を送っている。

チャ・ドゥリの五山高監督就任は、FCソウルと活動をともにするという意味でもある。チャ・ドゥリは現役最後のクラブとなったFCソウルの傘下ユースチームである五山高で、監督としての新たな一歩を踏み出す。

偉大な父のチャ・ボムグンは、FCソウルのライバル水原三星ブルーウィングスで6年間監督を務めた。一方、子のチャ・ドゥリはFCソウルで選手生活を終え、今度は指導者を任されることとなる。入り交じった親子の運命が、韓国サッカー界の新たな話題となっている。

現役時代、強力なフィジカルと爆発的なスピードで観る者の目を引いたチャ・ドゥリが、監督転身後にどんな姿を見せてくれるか、大いに期待してみたい。

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