さまざまな問題発言で物議を醸した韓国の元プロ野球選手が、自ら解説委員の座から退いた。
元プロ野球選手のオ・ジェウォンは6月26日、自身のインスタグラムを通じて「これ以上はSPOTVの負担になりそうなので、自ら契約解約を要請し、決定された。これまで感謝している」と解説委員の職を辞任したことを明らかにした。
昨シーズン限りで現役引退したオ・ジェウォンは、2007年から2022年までKBOの斗山(トゥサン)ベアーズ一筋でプレーしてきた。そして今季から、韓国の有料スポーツチャンネルSPOTVで解説委員としてセカンドキャリアを送っていた。
オ・ジェウォンの解説委員就任について、率直で爽快な解説を期待するファンも多かったが、そのストレートな性格が裏目に出たようだ。
先立って5月9日、YouTubeチャンネル『Den Magazine』で公開された「オ・ジェウォンの誤解と偏見#2:私がコリアン特急を嫌う本当の理由」という動画で彼は、元メジャーリーガーのパク・チャンホを公に非難したことで物議を醸した。これにより5月12日から6月8日まで中継から外されていた。
続いて6月10日のNCダイノス-SSGランダース戦で解説委員として復帰するも、始球式に登場した中学生野球部員に向かって「人生がそれほど簡単じゃない」「斗山またはLG(ツインズ)に行ってほしい」という発言で再び物議を醸し、翌日に謝罪した。
問題はこれだけではない。6月24日のSSGランダース-サムスン・ライオンズ戦でマイクを握った彼は、サムスンの投手ヤン・チャンソプがSSGの打者チェ・ジョンに向かって危険球を投げたと“断定するような”発言をしたことで、三度物議を醸すこととなった。
その後も25日の試合前、SSGの先発投手のチョ・ソンフンを紹介する際に「今日は必ず勝利投手になるよう(3連戦)、スイープをお願いする」と、偏向的に聞こえるコメントをしたことで、またしても議論に火をつけた。
このような数々の問題発言をきっかけに、オ・ジェウォンはSPOTVに辞任の意思を明らかにし、たった3カ月で解説のマイクを手放すこととなった。
解説委員から退く最後の挨拶でも、オ・ジェウォンはこれまで自身を非難してきたファンに対して強硬姿勢を示し、法的措置を匂わせる発言を残している。
決して美しいとは言えない去り際でファンから離れることとなったオ・ジェウォンが今後、どのような歩みを見せ、どのような発言をするのか、行く末をファンは見守っている。
(記事提供=OSEN)
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