第2ラウンド突入の韓国Vリーグ男子、勝ち抜くカギは“負傷との戦い”?

韓国プロバレーのVリーグ男子新シーズン開幕メディアデイで、大韓航空ジャンボスのパク・キウォン監督はオフシーズンを「負傷との戦い」と振り返った。

これを聞いた他6チームの監督も、納得するかのように頷く姿を見せた。負傷との向き合いかたは、すべてのチームがVリーグを戦い抜く上での至上命題となる。

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第2ラウンドへと突入した現在、先発メンバーを正常に構成できるチームは全体の半分にも満たない。チームごとに主力選手の負傷離脱が相次ぎ、監督が頭を悩ませている状態だ。

(写真提供=KOVO)現代キャピタルのムン・ソンミン(写真左)と
OK貯蓄銀行のイ・ミンギュ(右)

そのなかでも、2位のOK貯蓄銀行ラッシュ&キャッシュ(5勝2敗・勝ち点15)と5位の現代キャピタル・スカイウォーカーズ(3勝4敗・勝ち点8)は特に影響が大きい。

現代キャピタルは、11月8日の水原(スウォン)KEPCOビッグストーム戦でエースのムン・ソンミンがバックアタックを仕掛けた際、ボールを踏んで転倒するという異例なシーンが起きた。これにより、ムン・ソンミンは1カ月の離脱を強いられることになった。

OK貯蓄銀行も、11月9日のソウル・ウリカード・ウィビー戦で主力セッターのイ・ミンギュがオフシーズンに手術した膝の痛みを訴え、戦線から離脱した。

加えて、この2チームは第1ラウンドで主砲の外国人選手が負傷しており、厳しい状況に追い込まれている。

現代キャピタルはヨスバニ・ヘルナンデスが開幕2戦目で足首骨折の重傷を負ったことで、穴を埋める新たな外国人選手探しに乗り出した。OK貯蓄銀行はレオ・アンドリッチが10月30日のKB損害保険スターズ戦でふくらはぎを痛め、3週間の離脱となった。

10月20日のウリカード戦でアタックするOK貯蓄銀行のレオ・アンドリッチ(写真左)

主力選手が多く離脱している今、この2チームにとって第2ラウンドは大きな試練となる。

その他のチームも負傷に悩まされている。実際に、シーズン開幕を控え負傷に苦しんだのは、サムスン火災ブルーファングスであった。

レシーブで大きな役割を果たしていたレフトのソン・フィチェは、肘に問題を抱えただけでなく肺炎にもかかり手術を余儀なくされた。そのような状況でアンドレア・サンタンジェーロも足首の痛みを訴えたサムスン火災は、新たな措置を取るより時間を置くことを決めた。

現在サンタンジェーロは控えメンバーとして、チームを3位(4勝4敗・勝ち点13)まで引き上げる活躍を見せている。だが、ベテランアタッカーのパク・チョルウの体力を考慮すると一時的な対策に過ぎないのは確かだ。

OK貯蓄銀行のソク・ジンウク監督は、代表選出によってチームへの合流が遅れ、ポジション争いから押し出されたクァク・ミョンウに主力セッターとしての役割を与えた。サムスン火災のシン・ジンシクは遅咲きのレフト、キム・ナウンに期待を寄せている。

現代キャピタルのチェ・テウン監督は、「歯が抜け落ちたのなら、インプラントをするまでだ」と独特な表現で覚悟を表した。程度の大小はあれ、どのチームも負傷に悩まされている今、その苦難をいかに乗り越えられるかが第2ラウンドを勝ち抜く決め手となるだろう。

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