元ヴィッセル神戸キム・スンギュの活躍で蔚山現代が好調!14年ぶりのKリーグ優勝なるか

2019年11月07日 サッカー #Kリーグ

蔚山現代の長所である“守備”がよみがえった。

蔚山現代がKリーグ1のスピリットシステム・ファイナルラウンド3連勝でトップを走っている。

最初の試合となった10月20日の大邱FC戦(2-1勝)で、天敵を相手に久しぶりに勝ち点3を獲得し、気持ちよくスタートを切った。10月26日の江原FC戦はホームで2-1の辛勝を収め、同日FCソウルと引き分けた全北現代よりも優勝争いで優位に立った。

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そして11月3日に全北現代よりも1試合遅くFCソウルと対戦し、スコアレスドローで引き分けるかと思われた試合展開のなか、セットピースのチャンスを生かして1-0の勝利を飾った。

帰ってきた守護神キム・スンギュは、蔚山現代にとってファイナルラウンド“勝利の方程式”といえるキープレーヤーだ。

去る7月、Jリーグのヴィッセル神戸と決別し、韓国にUターンしたキム・スンギュは、2015年まで10シーズンを過ごした古巣と再び手を握った。

正GKであったオ・スンフン(現・済州ユナイテッド)も十分に活躍しており、チームも特に問題なくリーグを消化していたため、キム・スンギュの復帰が成績に悪影響を与えた場合、悪手となる可能性もあった。

しかしキム・スンギュは、自ら蔚山現代を選択した理由を証明した。

(写真提供=韓国プロサッカー連盟)蔚山現代キム・スンギュ

キム・ドフン蔚山現代監督も「キム・スンギュがよく防いだのでキム・ボギョンのゴールが輝いた。キム・スンギュをはじめとする守備陣の集中力が目立った」と、FCソウルに勝利した原動力としてキム・スンギュを挙げた。

スピリットシステム・ファイナルラウンドは、リーグ上位6チームが戦うだけに、大量得点が生まれる試合は少ない。実際に蔚山現代がここまで行った3試合も、内容面で相手を圧倒したとはいえなかった。記録した得点をすべて合わせても5点だけだ。全チームが実力差の少ないギリギリの戦いをすることになる。

だからこそ失点を最小化して、点差を守り切る実利的な計算が必要だ。得点を奪った後は、確実に失点を防ぐことが求められる。

そんな“守備サッカー”に対する評価は分かれるところだが、今のところ笑っているのは蔚山現代だ。失点を許さないサッカーで勝利を掴み、14年ぶりとなる優勝カップが見えてきた。

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