日本で活躍した韓国人Jリーガーが快挙!蔚山現代・洪明甫監督、Kリーグ史上最短期間で50勝到達

現役時代にベルマーレ平塚(湘南ベルマーレ)や柏レイソルで活躍し、現在は蔚山現代(ウルサン・ヒョンデ)で指揮を執るホン・ミョンボ監督が、Kリーグ史上最短期間で50勝を達成した。

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蔚山現代は4月24日、アウェイの仁川(インチョン)サッカー専用競技場で行われたKリーグ1(1部)第9節の仁川ユナイテッドと対戦し、1-0で勝利した。

前半10分のハンガリー代表FWマルティン・アダム(28)が決勝点となり、勝ち点3獲得に成功した。

自身の快挙も謙遜「選手たちのおかげ」

試合後、ホン監督は「試合前にも申し上げたように、勝利が必要だった試合だ。勝利できて嬉しい。選手たちが厳しい状況でも集中力を維持してくれたおかげで勝利できたと思う」と試合の感想を述べた。

同日、指揮官は先発出場した元浦和レッズの元日本代表MF江坂任(30)、そしてMFカン・ユング(21)の中盤2枚をハーフタイムでベンチに下げた。この采配については「45分程度プレーする体力はある。あまりにプレータイムが少なければ次の試合に体力的な問題が生じかねないので、適度に45分ずつ消化した。アタル(江坂のKリーグでの登録名)は少し怪我があった」と説明した。

(写真提供=韓国プロサッカー連盟)江坂任(左)

4ゴール1アシストと活躍中のFWチュ・ミンギュに代わって先発出場し、決勝ゴールを決めたアダムには慰労を伝えた。

「アダムは昨季後半にチームに来て、非常に多くの役割を果たしてくれた。今年も決して悪くなかったが、我々がチュ・ミンギュを選択し、勝ち続けたために自然と出場時間が足りなかった。また、負傷もあったため休息を取らせ、今日先発で送り出した。負傷の影響はあったが、試合通して前線でボールを守る役割を上手く果たしてくれたと思う」

また、新加入のスウェーデン人MFダリヤン・ボヤニッチ(28)は今季3試合目の出場を果たし、66分間プレーした。ホン監督は「ボヤニッチも持っている実力は十分だ。ただ、練習過程で適応力がやや足りなかった。今日は十分に自身の役割を果たしてくれた。中盤を運営するうえで、ボヤニッチの役割が円滑に回るだろうと思った」と評価した。

中盤と前線はローテーションに成功した一方、守備陣の体力問題は解決できなかった。特に、元ガンバ大阪のDFキム・ヨングォン(33)やDFソル・ヨンウ(24)などは現在までリーグ戦全9試合で先発フル出場を続けており、負担が大きい状況となっている。

ホン監督も「その部分は考えなければならない。特にキム・ヨングォンの体力は厳しい。今日はそれなりに集中し、良い試合をしてくれた。疲労が溜まるのは仕方ない部分だ。上手く判断し、全体的にチェックしたい」と語っていた。

なお、今回の勝利でホン監督はKリーグ史上最短期間で50勝に到達した。

2021年シーズンから蔚山現代の新指揮官に就任し、Kリーグで監督デビューを果たしたホン監督は、2021年3月1日の江原(カンウォン)FC戦で5-0で初勝利を収めて以降、786日目で50勝を達成した。通算成績は85試合50勝22分13敗だ。

就任1年目の2021年シーズンは21勝11分6敗で2位に終わるも、2年目の昨季は22勝10分6敗で蔚山現代を17年ぶり3回目のリーグ優勝に導いた。3年目の今季は仁川戦の勝利で9試合7勝1分1敗とし、単独首位を走っている。

ホン・ミョンボ監督

ホン監督以前に史上最短期間で50勝を達成した指揮官は、現役時代にジェフユナイテッド市原(現・ジェフユナイテッド市原・千葉)、京都パープルサンガ(現・京都サンガF.C.)、ジュビロ磐田に在籍したチェ・ヨンス監督で、FCソウル監督時代の2013年7月に達成。2011年4月30日の初勝利から800日目で50勝に到達していた。

ただ、「史上最少試合数」での50勝到達はかつて富川(プチョン)SK(済州ユナイテッドの前身)を率いたチョ・ユンファン監督で、ホン監督より3試合少ない「82試合」で50勝に到達していた。

もっとも、ホン監督は「私が成し遂げたというより、選手たちが毎回の瞬間で勝利のために戦ってくれたおかげだ。選手たちに感謝の言葉を伝えたい」と、選手へのねぎらいの言葉を語っていた。

蔚山現代は次戦、4月30日にホームの蔚山文殊サッカー競技場で光州(クァンジュ)FCとの第10節を戦う予定だ。

(記事提供=OSEN)

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