大谷翔平(28、ロサンゼルス・エンゼルス)への「故意死球」を匂わせる発言で物議を醸した韓国投手が、いよいよ所属チームの1軍エントリーに登録される。
2023年WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)で韓国代表メンバーに選ばれていたコ・ウソク(24、LGツインズ)のことだ。
コ・ウソクは4月16日、ソウルの蚕室(チャムシル)球場でキャッチボールなどの個人練習を行った。外野でキャッチボールをし、ダッグアウト付近で簡単な守備練習をした。
LG率いるヨム・ギョンヨプ監督は、報道陣とのブリーフィング途中にコ・ウソクの練習姿を見ながら、「ウソクが帰ってきた。今日からウソクが(1軍に)合流した。エントリーは明後日(18日)に登録する」と話していた。
指揮官は当初、コ・ウソクを先週末の斗山(トゥサン)ベアーズ戦に合わせて1軍にコールアップする計画だったが、球威がまだ本来の状態ではなかったため、今週に復帰を見送った。
コ・ウソクは去る3月6日、WBC直前の強化試合として京セラドーム大阪で行われたオリックス・バファローズ戦で負傷した経緯がある。
当時、7回途中から登板したコ・ウソクは同回を無失点で切り抜けるも、8回途中に肩の違和感を訴えた。直後、トレーナーがマウンドに駆け付け状態を確認し、プレー続行が困難と判断され、わずか12球で降板した。
試合後、大阪市内の病院で検査した当時は「単純な筋肉痛」と診断され、WBCでの登板も可能と見られていた。だが、大会期間は1試合も登板せず、韓国代表の1次ラウンド敗退をベンチで見守った。
韓国帰国後のMRI検査では、右肩の回旋筋腱板の筋肉痛の一つである棘上筋に炎症があると診断された。
以降、リハビリ軍で休息とリハビリを行ったコ・ウソクは、今月11日に行われたKTウィズとのフューチャーズリーグ(2軍)の試合で実戦復帰した。先発投手として登板し、1回を投げて1被安打、1四球、1失点を記録。投球数は14球で、最高球速は151kmだった。
また、15日のKIA2軍とのダブルヘッダー(7回制)第1戦でも登板し、1回パーフェクトピッチングを記録していた。
昨季に61試合4勝2敗42セーブの防御率1.48でセーブ王に輝いた守護神コ・ウソクが離脱している間、LGの抑えはイ・ジョンヨン(27)が受け持ってきた。
ただ、中継ぎを本職とするイ・ジョンヨンは、これまで7試合に登板して2勝1セーブ、防御率6.00としている。3度のブロンセーブを経て、15日にようやくシーズン初セーブを記録した。本人は「クローザーに対する負担感があった」という。
コ・ウソクが1軍練習に合流した16日には逆転負けを喫した。4-1とリードしていながら、7回にキム・ジンソン(38)が同点3ラン本塁打を打たれると、8回にはチョン・ウヨン(23)が逆転を許し、敗戦となった。
コ・ウソクとともにWBC韓国代表メンバーに選ばれていたチョン・ウヨンだが、今季すでに2敗目を喫している。逆転を許した場面では、二死二塁で相手打者アン・ジェソク(21)に2ストライク先行と有利なカウントでありながら、3球目に投じたツーシームが高め中央に入り、上手く打ち返されてしまった。
コ・ウソクが本日(18日)、1軍エントリーに登録されることになれば、直ちにクローザーとして待機する見通しだ。
「楽な状況で一度登板させるのか」という質問に対し、ヨム監督は「楽な状況というよりは、セーブさせるためにすぐ登板させるだろう。ただ、1日投げた後に中1日だけ休ませて連投させることはない。負傷にリスクがあるため、1週間程度は連投なしで投げさせる計画だ」と説明した。
コ・ウソクが抑えを務めることになれば、イ・ジョンヨンは7~8回に登板できる。イ・ジョンヨンは「ブルペンで投げるときのように、速く会場に来て準備をしたら心が楽だった」と話していた。本職の中継ぎに戻れば、本来の安定感も取り戻せるはずだ。
なお、LGは本日18時30分より大田(テジョン)のハンファ生命イーグルスパークでハンファ・イーグルスと対戦する。
(記事提供=OSEN)
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