韓国シリーズを4連勝で制した斗山ベアーズ、優勝の“原動力”はどこにあったのか

斗山ベアーズの今季キャッチフレーズは、「TEAM DOOSAN 2019!」だった。

球団と選手、ファンがひとつになって強力なチームワークをもとに、2019シーズンの韓国シリーズで王座を奪還しようという決意を込めた。

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そして実際に“チーム斗山”となって、韓国シリーズ優勝を奪還した。飛び抜けた個人ではなく、選手団全員が団結して役割を果たし、最高の結果を残した。

“ミラクル斗山”の原動力は、粘り強いチームワークであることを再び証明した。

韓国シリーズ優勝が決まった直後、三塁手ホ・ギョンミンは「韓国シリーズを前にした練習中、キム・ソンフェ先輩の“本当に優勝したい”という独り言を偶然聞いた。いつも最も困難な状況で登板しながらも、苦しい表情ひとつ見せない先輩がそんなことを言っていたから、絶対に優勝したいという思いがさらに切実になった」と振り返った。

主将オ・ジェウォンは韓国シリーズが終わってすぐに、後輩たちに団体トークルームで「愛している」とメッセージを残した。後輩たちも異口同音に「僕もです」と答えた。

今シーズンを通して不振だったものの、韓国シリーズ第4戦で逆転の口火を切る2塁打を放ったオ・ジェウォンは、優勝が決まると涙を隠せなかった。オ・ジェウォンは不振のなかでも主将の義務を果たそうと努め、後輩たちはその苦労を誰よりも知っていた。短いやり取りのなかに、お互いを大切にする思いが込められた。

心と心で固く団結した選手団は、実際に韓国シリーズを通して特定の選手ではなく、すべての選手が活躍を広げた。第1戦、第2戦は、オ・ジェイルとパク・コンウのサヨナラ安打があったし、第3戦では先発セス・フランコフと抑えイ・ヨンチャンの力投が続いた。

韓国シリーズを通して、逆転、再逆転の攻防戦が繰り広げられた。普通このような場合は、レギュラー選手への依存度が高まってしまうものだが、斗山は控え選手まで見事な活躍を見せた。

キム・インテ、クク・ヘソン、リュ・ジヒョク、チョン・ジンホ、イ・フンリョンなどが自分の役割を果たした。第4戦の延長10回、投手エントリーで唯一の未出場選手だった最古参ペ・ヨンスが登場し、2人の打者を完璧に討ち取って優勝の歓呼の声を上げるドラマチックなシーンも演出された。

彼らが見せたそのすべてが、チームがひとつになったことで実現したシーンだった。

斗山は9ゲーム差をひっくり返して、シーズン最後の日にレギュラーシーズン優勝を決める奇跡を成し遂げたことに続き、4戦全勝で韓国シリーズ優勝も果たした。選手たちは異口同音に、これまで以上に貴重で感動的な勝利だと口をそろえた。

選手団が互いを信じて心をひとつにし、あらゆる逆境を乗り越えて生まれた優勝だからこそ、感動的だった。

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