Kリーグを管轄する韓国プロサッカー連盟は、4月1~2日に行われたKリーグ1(1部)、Kリーグ2(2部)第5節のMVP、ベストイレブン、ベストチーム、ベストマッチを発表した。
Kリーグ1第5節のMVPに選ばれたのは、浦項(ポハン)スティーラーズのMFペク・ソンドン(31)だ。
かつてジュビロ磐田、サガン鳥栖、V・ファーレン長崎に在籍したペク・ソンドンは4月1日、全州(チョンジュ)ワールドカップ競技場で行われた全北現代(チョンブク・ヒョンデ)モータース対浦項の試合で1ゴール1アシストを記録し、チームを2-1の勝利に導いた。
この日、1点ビハインドで迎えた後半から途中投入されたペク・ソンドンは、同12分、右サイドから上がったクロスが相手DFともつれた末に自身の前に転がると、最後は左足で冷静に流し込み同点ゴールを決めた。
そして、後半アディショナルタイムには左サイドからクロスを上げ、ブラジル人FWゼカ(26)の劇的な逆転ゴールをアシストした。浦項はペク・ソンドンの活躍に支えられ、痛快な逆転勝利に成功した。
ベストチームは蔚山現代(ウルサン・ヒョンデ)だ。
蔚山現代は2日、済州(チェジュ)ワールドカップ競技場で行われた済州ユナイテッド戦で、元サガン鳥栖、鹿島アントラーズのDFチョン・スンヒョン(29)、さらにはFWチュ・ミンギュ(32)とMFカン・ユング(20)のゴールで3-1と勝利した。
蔚山現代はこれで開幕5連勝を達成し、首位の座をさらに固めた。
ベストマッチは、1日に大田(テジョン)ワールドカップ競技場で行われた大田ハナシチズン対FCソウルの試合だ。
同日の試合は、前半14分のオウンゴールと同20分のDFチョ・ユミン(26)の得点で大田が2-0とリードするも、同24分のロシア人FWスタニスラフ・イリュチェンコ(32)、後半5分の元FC東京のMFナ・サンホ(26)のゴールでFCソウルが同点に追いつく展開に。
両チームが熾烈な攻防戦を繰り広げたなか、終了間際の後半43分、途中出場の日本人MF石田雅俊(27)が値千金の決勝ゴールを決め、大田が3-2で勝利し、劇的な幕切れとなった。
市立船橋高校出身で、Jリーグでは京都サンガF.C.、SC相模原、ザスパクサツ群馬、アスルクラロ沼津に在籍した石田は、FCソウル戦のゴールで1部初得点に成功するとともに、今節のベストイレブンに選ばれた。
Kリーグ2第5節のMVPは城南(ソンナム)FCのフランス人FWクリスティ・マンジンガ(28)だ。
マンジンガは1日、炭川(タンチョン)総合運動場で行われた城南FC対忠北清州(チュンブク・チョンジュ)FCの試合で2ゴールを決め、チームを3-2の勝利に導いた。
同日の試合は、城南では元V・ファーレン長崎のFWイ・ジョンホ(31)とマンジンガ、忠北清州ではFWジョルジ(23)とFWイ・スンジェ(25)が得点する両チームのゴールラッシュが繰り広げられ、ベストマッチに選ばれた。
ベストチームはFC安養(アニャン)だ。
安養は1日、安養総合運動場で行われた忠南牙山(チュンナム・アサン)FCとの試合で、DFキム・ドンジン(30)の2ゴールとコスタリカ代表FWジョナタン・モヤ(31)のゴールに支えられ、3-0の完勝に成功した。安養はこの日の勝利で3勝2分と無敗を継続した。
なお、ベストイレブンには元大分トリニータのMFキム・ジョンヒョン(29)、元愛媛FC、FC岐阜のGKパク・ソンス(26)なども選ばれていた。
Kリーグ1、Kリーグ2のベストイレブンは以下の通り。
◇
―Kリーグ1
FW:ペク・ソンドン(浦項スティーラーズ)、チュ・ミンギュ(蔚山現代)、ゼカ(浦項スティーラーズ)
MF:イ・ミンギ(光州FC)、カン・ユング(蔚山現代)、パク・ハンビン(光州FC)、石田雅俊(大田ハナシチズン)
DF:アレックス・グラント(浦項スティーラーズ)、チョ・ユミン(大田ハナシチズン)、チョン・スンヒョン(蔚山現代)
GK:チョ・ヒョヌ(蔚山現代)
―Kリーグ2
FW:クリスティ・マンジンガ(城南FC)、クレイソン(慶南FC)、レオナルド・プラナ(全南ドラゴンズ)
MF:アンドリゴ(FC安養)、クォン・ヒョクギュ(釜山アイパーク)、キム・ジョンヒョン(FC安養)
DF:キム・ドンジン(FC安養)、パク・ジェファン(慶南FC)、カン・ウィビン(城南FC)、ヨ・スンウォン(全南ドラゴンズ)
GK:パク・ソンス(FC安養)
(文=ピッチコミュニケーションズ)
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