大田(テジョン)ハナシチズンを勝利に導いた“マサ”こと日本人MF石田雅俊(27)が、いつにも増して力強く咆哮した。
石田は4月1日、大田ワールドカップ競技場で行われたKリーグ1(1部)第5節のFCソウル戦で、2-2で迎えた後半43分に決勝ゴールを決め、チームを3-2の勝利に導いた。
石田の活躍で大田は2連勝に成功。開幕5試合で3勝2分と無敗を維持し、勝ち点11を獲得して2位に浮上した。
石田はKリーグ進出後、初めて1部でゴールを決めた。
市立船橋高校を卒業後、Jリーグで京都サンガF.C.、SC相模原、ザスパクサツ群馬、アスルクラロ沼津を渡り歩いた石田は、2019年にKリーグ2(2部)の安山(アンサン)グリナースに入団し、韓国生活を始めた。
Kリーグ初年度は9ゴールを決めてその技量を立証すると、翌2020年には当時2部の水原(スウォン)FCに移籍し、10ゴールの活躍でチームの1部昇格を牽引した。
ただ、2021年シーズンは1部所属の江原(カンウォン)FCに移籍するも、チームに定着できず、夏の移籍市場で当時2部の大田にレンタル移籍した。その後、大田を代表する選手となり、昨季も10ゴールを記録して1部昇格に貢献した。
そんな石田だが、今季は負傷のため開幕から直近の第4節まで出場がなかった。復帰戦となったFCソウル戦も、後半13分からの交代出場だった。
試合後、石田は「公式戦は6カ月ぶりだった。幸せな感じだった。コンディションは60~70%程度だ。監督が30分もプレーさせてくれたことに驚いた」とし、「江原FCではKリーグ1で9試合プレーした。決定的なチャンスもあったが決められなかった。大田でKリーグ1昇格を果たした後、ついにゴールを決めることができた。気分がいい」と笑顔で語った。
「(第4節の)水原三星戦も、エントリーに入るかどうかギリギリまで考えている状況だった。しかし、コンディションが戻らなかった。それで、早く合流するよりも体を作ることが優先順位だと思った。実際、技術やポジショニングというのは体より頭のほうが問題だ。大きな問題はない。ただ、継続的にプレーできていない課題もある。3週間前にも大学チームと試合をしたが、そのときも良くなかった。それで不安感があったが、良かった。自信はあった」
石田は最後に、「チームメイトが得点を祝ってくれた。外国人なのにこんなに祝ってもらって幸せだ。チームの雰囲気は明らかに良い。チョ・ユミンと(チュ・)セジョンさんを中心に順調に進んでいる。自分自身もそれを感じる。チームの雰囲気はいつにも増して肯定的だ」と締めくくった。
(構成=ピッチコミュニケーションズ)
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■【一問一答】石田雅俊が激白「Jリーグでプレーしたい思いは…」
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