結果だけでなく、内容も良かった。
速球、スライダー、カーブ、フォークを多彩に混ぜて阪神打線を圧倒した。守備の助けも受けながら、気持ち良く2イニングを消化した。
パク・セウンは1回裏、髙山俊をショートゴロ、小幡竜平をセカンドゴロ、森下翔太をライトフライに抑えた。2回裏には佐藤輝明と原口文仁を内野ゴロに、最後のバッターとなった井上広大はハイファストボールで空振り三振に仕留めた。
攻撃的な投球をしながらも、ストライクゾーンの上下も絶妙に活用した。
試合後、パク・セウンは「長く引っ張らないようにし、ストライクをたくさん投げようとした。変化球もよく入った。カーブもスライダーも良かった」と、この日の投球について伝えた。
彼はオフシーズンの間、韓国国内で長く練習したことについて「個人的な練習時間が多くなった。自分自身に長く投資できて良かった」とし、他者とは違う方向で練習したことが良い結果につながっていると説明した。
パク・セウンは所属球団であるロッテ・ジャイアンツのスプリングキャンプに合流せず、韓国で練習した。そして2月中旬、WBC韓国代表が集まった米アリゾナに向かった。
絶頂のコンディションを証明しただけに、自信にあふれている。パク・セウンは「コンディションの問題はまったくない。WBCの試合をしっかり準備したい」と意気込んだ。
パク・セウンは東京五輪で4試合3.2イニングの間、1失点だけの好投を見せて活躍した。先発投手としてシーズンを過ごし、シーズン中にリリーフとしてオリンピックに参加したにもかかわらず、任務を果たした。速球の球威に優れ、変化球も多様であるだけに、初めて向き合うバッターには優位に立ちやすい。
この日の阪神タイガース戦は、来る3月10日の日韓戦のリハーサルになりうる。3日後、東京ドームでの活躍を期待させるパク・セウンの投球だった。