2013年WBCでは2勝1敗を収めるも、規定を熟知できず1次ラウンドで敗退した。失点を最小限に抑えなければならなかったにもかかわらず、オランダに0-5と5失点して敗れたことが、取り返しのつかない悪材料として作用した。当時、韓国はTQBで台湾に押され、当然視されていた2次ラウンド進出に失敗した。
2023年WBCの成功要因もここにある。最少失点を基に、勝てる相手には着実に勝利を収めなければならない。
1次ラウンド初戦のオーストラリア戦、続く“韓日戦”も重要だが、チェコ戦と中国戦の重要性も決して無視できない。例えオーストラリアと日本に敗れるとしても、失点を最小限に抑え、チェコと中国相手に無失点の完勝を収められれば、2次ラウンドへの道が開かれる。
イ監督もチェコと中国相手の必勝を約束した。
「中国とチェコも難しいチームで、簡単ではないチームだ。それでも、両チームも戦力分析を行って分析している。オーストラリアと初戦を戦い、次に日本と戦うが、その次に対戦するチェコと中国も重要だ。短期決戦の勝敗の行方はその日その日によって変わる。油断せずに毎試合準備する。相手リーグについてよく分析したい」
中国は着実に国際大会を戦い、成長を続けている。チェコもWBC地域予選で欧州の強豪とされるドイツとスペインを破った。不慣れな投手相手にロースコアの展開が繰り広げられれば、勝利を断言できなくなるのが野球だ。
イ監督は初戦のオーストラリア戦から完璧に戦う青写真を描いた。最近、オーストラリア現地でオーストラリアリーグを目にしたイ監督は、「リーグだけを見ればアジアに近い野球をしていた。しかし、オーストラリア代表監督の性向はバントスタイルではないようだ。このような点を把握した」と述べた。
また、「ひとまず、変化球を上手く投げられる投手を選んだ。(代表正捕手の)ヤン・ウィジもよく知っているし、しっかり運営すると思う。得点を出してこそ勝つことができるが、防いでいくことも重要だ。初戦のオーストラリア戦から、使えるカードは使い切って勝利できるように準備する」と、オーストラリア戦の勝利から気持ちよくWBCをスタートさせることを約束した。
(構成=ピッチコミュニケーションズ)
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