イ・ガンイン(18・バレンシア)のラ・リーガ初ゴールは、右足から生まれた。
“韓国サッカーの未来”と呼ばれるイ・ガンインが、ラ・リーガで初ゴールを記録した。それも利き足ではない、右足で決めた。
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イ・ガンインは9月26日、スペインのエスタディオ・デ・メスタージャで行われたラ・リーガ第6節ヘタフェとのホームゲームで、バレンシアが2-1でリードしていた前半39分、ロドリゴ・モレノのクロスに合わせてゴールを決めた。
0-1とリードされていたバレンシアは、マキシ・ゴメスが前半30分に同点ゴールを決めると、34分には逆転ゴールを記録。その直後の39分、右サイドから送られたロドリゴのクロスをゴール前で反応したイ・ガンインが、右足でゴールに流し込んだ。
同試合で初めてラ・リーガ先発出場を果たしたイ・ガンインは、得点に加え、ゴメスの2ゴールにも関与するなどの活躍を見せ、後半28分に交代した。バレンシアは後半に入って2ゴールを許し、試合は3-3で引き分けた。
ラ・リーガ初ゴールを右足で入れたという点が目を引く。
イ・ガンインは典型的なレフティーだ。韓国人選手は両足を上手く使う選手が多いが、イ・ガンインは10代前半からスペインに渡ってサッカーを学んだためか、外国人選手のように“逆足”(イ・ガンインの場合は右足)を苦手とする。
そのためイ・ガンインがボールを持つと、相手ディフェンダーは左側に立ってパスやシュートを防ごうとすることが多い。
ところが、最初のゴールは左足ではなかった。ゴール前に走り込んだイ・ガンインは、右サイドからのロドリゴのクロスをボールに近い右足で合わせ、ボールの方向を変えるシュートを放った。
この日だけは、イ・ガンインの右足が輝いた。
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