W杯で“日韓戦”なるか!信頼と根気のベント・コリア…16強は偶然ではない

もっとも、決して簡単ではない旅路だった。ベント監督率いるチームは、4年という長い道のりの間にいくつもの試行錯誤を繰り返してきた。

ベント監督就任後初の国際大会となった2019年アジアカップではベスト8で脱落し、そのスタイルに疑問符が投げかけられた。

W杯アジア予選を勝ち抜いても、「試合を主導し能動的に戦うスタイルを志向するのはいいが、世界の舞台では通用しないだろう」という批判に直面した。

ときにはKリーグで活躍する選手に背を向け、予想外の選手を抜擢してその技量をチェックするなど、選手選考も議論の的だった。日本に0-3で完敗した昨年3月には進退をめぐり最大の危機に直面したこともある。

(写真提供=韓国サッカー協会)昨年3月の“日韓戦”で完敗した韓国代表

内部も盤石ではなかった。韓国サッカー協会(KFA)内でさえ、一部の関係者がベント監督のサッカーに露骨に懐疑感を示すなど、否定的な視線がいくつかあった。

ホン・ミョンボ前KFA専務理事(現・蔚山現代監督)、キム・パンゴン前KFA代表監督選任委員長(現・マレーシア代表監督)などKFAの前任指導部は、ベント監督に全面的な信頼を示していた。

だが、新しいKFA首脳部はベント監督を完全に信じなかったというのが、複数の関係者たちの証言だ。

実際、W杯前には「韓国サッカーの今後の方向性が、ベント監督のスタイルとは違っていなければならない」と公言した主要人物もいたと伝えられている。それでも、チョン・モンギュ会長が積極的にベント監督の保護に回ったことで、無事に今回のW杯まで到達することができた。

(写真提供=韓国サッカー協会)パウロ・ベント監督

屈曲した航海を持続することができた原動力は、まさにチーム内部の信頼だ。

選手たちはベント監督をはじめとするコーチングスタッフの能力を疑わなかった。“チーム・ベント”が率いる通りに練習し、試合に出て、自分たちのサッカーをアップグレードさせることに集中した。 

韓国代表の選手たちは皆、「監督のサッカーを信じている」と話す。“チーム・ベント”の緻密な戦術、体系的なトレーニング、徹底したフィジカル管理などは、韓国最高の選手が集まる代表チームでも認められるほどレベルが高い。外部から騒がしい声が聞こえてきても、チームはしっかりレースを続けることができた決め手がここにある。

偶然ではない“ドーハの奇跡”

 

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