もはや日本を恐れる必要はない。
ステファーノ・ラバリニ監督率いる女子バレーボール韓国代表は9月16日、日本の横浜アリーナで開かれた2019国際バレーボール連盟(FIVB)女子W杯・第3戦で日本と対戦し、セットカウント3-1(23-25、25-19、25-22、27-25)で勝利した。
韓国は第1セットを奪われる不安のなかで試合を開始したが、続く3セットを連続で獲得する底力を発揮し、痛快な逆転勝ちを収めた。
第1戦の中国、第2戦のドミニカ共和国に連敗した韓国は、日本を相手に大会初勝利をあげると同時に、去るアジア選手権大会で日本の2軍に敗れた雪辱も果たした。
韓国は、日本の10代選手が中心となった8月の対戦では敗北したが、それに先立つ6月のネーションズリーグに続き、今回再び日本の1軍を圧倒する優れた競技力を見せた。
勝利の最大の要因は“高さ”だ。
キム・スジは11得点中6得点をブロックで作り、陰の功労者となった。重要な瞬間に相手の攻撃を防ぎ、ムードメーカーの役割を果たした。ブロックでの得点は、キム・ヨンギョンとイ・ダヨンが3得点、キム・ヒジンが2得点を記録し、イ・ジェヨン、ヤン・ヒョジン、パク・チョンアもそれぞれ1得点ずつ加えた。
日本は韓国のブロックを意識して、次々と攻撃のミスを重ねながら揺れた。
韓国は、中国のように平均身長が高いチームを相手にすると苦戦するが、比較的背の低い日本を相手にすると強い姿を見せている。今回の対戦でもブロックは韓国17得点、日本3得点と大きな差が生じており、それが試合結果につながった。
日本のウイングスパイカーはほとんどが170~180cm台前半で、背が低いほうだ。ミドルブロッカーラインにも190cmの選手がいない。最高身長の岩崎名奈が187cmだ。
キム・ヨンギョン(192cm)とヤン・ヒョジン(190cm)、キム・スジ(186cm)などが活躍できた理由だろう。セッターとしては背が高いイ・ダヨン(180cm)も、日本戦でブロック3得点をあげるほど、高さで優位を占めた。
韓国選手が均等に得点を記録したことも、高さで優位だったからだ。
178cmに過ぎないイ・ジェヨンは26得点をあげ、両チームで最も多くの得点を記録した。イ・ジェヨンが躍動したことで、日本は負担が大きくなった。キム・ヨンギョンを防がなければならないなかで、イ・ジェヨンまで活躍したため、守備に苦労した。さらに17得点をあげたキム・ヒジンもプレッシャーを与えた。
ネーションズリーグに続き、ワールドカップでも日本を下した韓国は、もはや日本を恐れていないように見える。日本は国際大会でよく対戦するチームであるだけに、今回の勝利は意味が大きい。
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