“韓国のメッシ”を返上しベルギーに挑むイ・スンウ、日本選手が参考になるか

イ・スンウが“韓国のメッシ”というニックネームを返上し、熾烈な競争の中に飛び込む。

イ・スンウがヴェローナでのイタリア生活を2年で終わらせ、有望株らが集まっているベルギーに向かう。 

2000年に当時大学生だった21歳のソル・ギヒョンが夢を抱いてベルギーに飛び込んで成功したように、イ・スンウも21歳で自分のサッカー人生の勝負を賭ける。

もはや退路はない。2年前のU-20ワールドカップ、昨年のロシアW杯とアジア大会で浴びたスポットライトを取り戻すために、“切歯腐心”の覚悟でベルギーに行く。

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イ・スンウは今月中に現所属のヴェローナを離れ、ベルギーのシント=トロイデンVVに移籍する。イタリアのメディアがイ・スンウのシント=トロイデン移籍をスッパ抜き、イ・スンウ側も「フランスでまだラブコールがあるが、ベルギーに行かなければならないようだ」と確認した。 

契約期間は3年で、年俸はチーム内最高水準の10億ウォン(約1億円)前後になるという。移籍金は非公開だが、シント=トロイデンが最近、日本代表DF富安健洋をイタリアのボローニャに送り出す際に移籍金700万ユーロ(約8億2000万円)を獲得したため、ヴェローナにも適切な額が支払わせるだろう。

シント=トロイデンはイ・スンウにとって不慣れなチームではない。

FCバルセロナBでプレーしていた2017年夏、イ・スンウは複数のチームからのラブコールを巡り、苦悩した時期がある。そのときにヴェローナのほかにも、ディジョン(フランス)、ディナモ・ザグレブ(クロアチア)、シント=トロイデンがイ・スンウに興味を示した。

結局、イ・スンウはヴェローナを選んだが、シント=トロイデンはイ・スンウがイタリアに渡った後も引き続き関心を示し、ついに今年の夏が終わる前に彼を確保した。

イ・スンウはヴェローナで満足できる結果を出せなかった。

デビューシーズンだった2017-2018年のセリエA 出場は14試合。1ゴールのみだった。ヴェローナが2部に降格した昨季は、一時期的に主力の座を勝ち取って勢いに乗ったが、監督交代の影響もあって最終的には23試合出場1ゴールだった。

ヴェローナは今季、再びセリエAに昇格し、クロアチア出身のイヴァン・ユリッチ新監督のもとでイ・スンウは背番号9番を与えられ、2019-2020年シーズンの活躍が期待されたが、8月26日の開幕戦エントリーにイ・スンウの名はなく、彼の移籍の可能性が浮上した。

イ・スンウを手に入れたがっていたスペインやフランス、ドイツのクラブなどはすべて移籍市場から撤退したため、他に選択肢がなかった。 

イ・スンウはシント=トロイデンとサインした後、来月初めのAマッチ期間に体を作って9月15日のバースラント・ベーフェレン戦でベルギー・デビューするのが有力だ。 

ベルギーは欧州サッカー連盟(UEFA)リーグ・ランキングでスペイン、イングランド、ドイツ、イタリア、フランス、ロシア、ポルトガルに続いて8位をマークしている。 

トルコ、オランダ、ギリシャより高くも、 シント=トロイデンは日本企業DMMが所有しているため日本人選手たちが多く、今年上半期に仁川(インチョン)ユナイテッドで活躍したベトナムのグエン・コン・フォンも所属している。

欧州での成功を夢見るイ·スンウに対し、ベルギーはその機会の場となるだろうという見解が多い。 

19年前、ベルギーに渡り、その後はイングランド・プレミアリーグにまで進出していたソル・ギヒョン(現・城南FC戦力強化室長)は、「ベルギーはイングランド、フランス、ドイツなど、ビックリーグの国々に囲まれているため、20代前半の有望株らが自分をアピールできる良い舞台だ。イ・スンウも出場機会のために行くのだろう。十分な才能を持つ選手なので、ベルギーではうまくやれるだろう」と話す。

シント=トロイデンで能力を発揮し、ビッグリーグに進んだ日本選手たちがイ・スンウのロールモデルにもなるだろう。 

イ・スンウと同じ歳でボローニャに移籍した富安、昨シーズン34試合15ゴールを記録して元の所属クラブであるフランクフルトに復帰した鎌田大地などがそうだ。背水の覚悟でベルギーに乗り込むイ・スンウのこれからに期待したい。

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